LOVE SO LIFE、17巻 感想
※ネタバレ注意です※
最終巻です。
いよいよ茜と葵が祖父母と父親と暮らすため静岡へ向かう前夜、しはるがお泊まりするというお話から今回は始まりました。
最後の夜を皆で過ごそうという大人たちとは裏腹にいつもは帰ってしまうしはるが泊まることを喜ぶ茜と葵の無邪気さが逆に切なくなります・・・。
そして祖父母が迎えに来ます。
しはるは自分が悲しめば二人が悲しむと笑顔で見送ろうとしました。
でもお別れを感じた葵は泣き出しそうになります。
そんな周りの空気に、それまでは今までと何も変わらないと思っていた事が違うと感じた茜は、突然「あかねいくのやめる」と言います。
座り込みみんな一緒がいいと泣き出します。
その姿に「ごめんなさい、一緒にいられなくてごめんなさい」といって泣き出すしはる。
その姿は間違いなく過ごした時をよき先生でありお姉さんでありお母さんであり色々な形で二人と向き合ってきたからこその姿に見えました。
そんなしはるの姿に涙をこらえた葵。
そして茜に「いこ、しはるたんえーんしてる。」と茜の手を取ります。
葵の成長した一面です。
そして最後に二人はしはるに抱きしめてもらい思いでの詰まった松永家を後にしました。
それから六年が過ぎてしはるは念願の保育士になっていました。
茜と葵は春からは三年生になります。
そんな登場人物たちのその後が描かれているなかで一番の目玉は松永さんとの恋。
松永さんとの約束の指輪は大切に持ってはいましたがキャスターとしてどんどん成功していく松永さんと距離が離れていくような気持ちになるしはる。
しかし皆が何年かぶりで集まったお花見でずっと伝えられなかった会えないさびしさや距離が離れていくようなさびしさを伝えたしはるに松永さんはキスします。
「あの約束前倒しさせてもらっていいですか?」と・・・
前半は涙なしにはみられない切ないお別れでしたが最後は二人の未来が楽しみになる最終巻でした。