Kiss(キス) 11 月号 月と指先の間、1話 感想
※ネタバレ注意です※
稚野鳥子先生の新作です!!
今回は・・・少女漫画らしい恋する話、とかではナイみたい。
物語は、チェリッシュ梨々子先生の漫画賞授賞式から始まります。
そしてその場でスピーチしている、同じ少女漫画家の女性が主人公!
御堂アン先生です。なんと、55歳の少女漫画家さんです!
というか、完全に55歳には見えないですけど。
それが漫画の中だからではなく、これは完全に実物がいたとしても55歳には見えないヤツだ。
美魔女?というより、時間を忘れて走り続けてきたような、そんな感じを受けてしまいます。
実際、デビューから32年、夢を売って走り続けてきたアン先生。
腰痛と老眼と戦いながら、アシスタントさん達と夜中にピザを食いつつ、徹夜で原稿を仕上げるという、完全アナログ作家。
それで30年以上一線で活躍してきたんです。
いつも恋愛がどうのこうのという話を考えている少女漫画家だから、こんなに若かったりするのでしょうか。
実際の漫画家さん達ってみんな年齢不詳な人々ばかりなんだろうか、と気になっちゃいます。
さて、ひとつの締切が終わり次第、また次の作品のネームへとりかかる、でもその前に少しだけ横になりたい、と倒れこむアン先生の前に、ジョルジョが登場。
なんか、犬みたいなやつです。
このキャラは? 妄想の産物かしら?
でも一応、宇宙生命体らしいです。
アン先生は、彼が登場するとネームが進むので、ネームの精と呼んでいるみたい。
ということは、以前から見えているという?
大丈夫ですか、御堂アン!
そんなジョルジョから漫画制作の流れの説明などがありつつ、そしてアン先生の日常を追いかけていると、彼女がどんな風にずっと走り続けてきたかが理解できます。
ちなみにアン先生にも一応パートナーはいるようです。
以前の担当さんのようですが。 40歳も遠く過ぎ、結婚や子供を産む夢は諦めたとしても、死ぬ時に一緒にいてくれる、そういう人は欲しい。
そんな気持ちを持ちつつ、基本的にはとにかく仕事だけしてきた女性。
女性の生き方、という点でいろいろ考えてしまいますね。
さて場面は最初のチェリッシュ先生の授賞式に戻ります。
アン先生のスピーチの最後、とてもとても素敵な締め括りでした。
この年まで走り続けた彼女だからこその言葉だな、と思ったり。
そしてそれを見つめる黒月編集長。
以前はアン先生の担当もしたことがあった彼は、彼女的には気の合わなかった人みたいですが、いまや編集長です。
この人がこの先どうアン先生に関わってくるのか、関わるのか?と。
次回以降、どんな話になっていくのか、気になるところです!