新装版 ルナティック雑技団、1巻 感想
※ネタバレ注意です※
特異なるカリスマ性を持ち、学園中の憧れの的である美少年、天湖森夜。
そんな彼の家に、ひょんなことから下宿することになったごく普通の主人公、星野夢実。
彼女の元には過保護すぎる森夜の母・ゆり子、森夜をライバル視する学園のアイドル・愛咲ルイ、わがままで一途なお嬢様・成金薫子など個性的なライバルたちが現れて、さまざまな試練に巻き込まれていく・・・といった内容です。
あらすじはベタなラブコメディのようですが、中身は一度読んだら忘れられない笑えるワード満載のギャグマンガでもあります。
1994年に刊行されたものの新装版ですが、今読んでもまったく古さを感じさせずに笑わせてくれるのがさすが岡田あーみん先生!
ゆり子やルイのエキセントリックな台詞や振る舞いにも爆笑できるのですが、何度か読んでみるとゴロミ・黒川さんといった脇役のボケもじわじわきます。
90年代にりぼんっ子だったアラサー女子はもちろんでしょうけど、岡田あーみん先生を知らない10代・20代の女子にだって楽しめる作品です!
「山ねずみロッキーチャック」「フォーリーブス」といった70年代ネタもたまーに出てくるので、わからないときはお母さんに聞いてみましょう(笑)。
全3巻ですが、1巻の最後は切りの良いところで終わっているので、試しに読んでみたいという場合は一気に3巻購入しなくても1巻だけで十分楽しめます。
思いっきり笑った後は最後に収録されているシリアスファンタジー「花のいたづら」でホロリ。
こちらは過去の単行本では未収録だった幻の作品です。
ギャグ要素は少なめですが関西弁が良いスパイスになって切なくなれます。
ストレス発散して感情デトックスしたい人、普通の少女まんがに飽きちゃったなという方、少女まんががちょっと苦手な男性の方にもおすすめの一冊です!