いつかティファニーで朝食を、7巻 感想
※ネタバレ注意です※
麻里子はついに高浪さんと・・・
自分の世界観が強すぎたり、気分の変動が激しい高浪さんに振り回され、服装も変化し、大好きな朝食もとらなくなって疲れ気味の麻里子ですが、そんな中、沖縄出張へと行くことになります。
そこでなんと、かつての恋人だった創太郎と偶然の再会!
流れから、一緒に朝食を取りに出かけたふたり。
創太郎は麻里子に過去のことを詫び、幸せになってほしいと告げます。
麻里子は成長した創太郎の姿に、何も変わっていない流されてばかりの自分が恥ずかしくなり、高浪さんとの別れを決意します。
創太郎がいい男になっていて驚きました!
創太郎と別れずにいたら幸せになれたんじゃないか・・・と思わず思ってしまいました。
高浪さんと別れると決めたものの、周りの独身友達に別れるべきではないと止められると揺れる麻里子。
しかしのりちゃんに「それでいいの?今、幸せなの?」と、訊かれ、幸せじゃない・・・とようやく腹を決め、高浪さんに別れを告げました。
恋人との別れを決めるとき、揺らいでしまう大人女子の心理がよく描かれています。
しかし、高浪さんは最後まで勝手というか、自分を曲げない人でしたね。
傷心の麻里子は、のりちゃん、栞、里沙と共に旅行に出かけます。
どこへ行ってもグズグズ気味の麻里子。
夜は泥酔してやさぐれ始め、3人を困らせます。
しかし翌朝、おいしい朝食を取り、ご機嫌になる麻里子に、友人たちの優しさが染みます。
どんなにダメダメでも、酔って迷惑をかけても、それでも寄り添ってくれる友人たち。
この関係をうらやまずにはいられません。
そして麻里子の同僚、きみちゃんが高校時代の親友の結婚式に参列する話がとてもステキです。
疎遠になってしまった親友。
しかし、疎遠になっても、自分と過ごした時間の欠片が今もまだ親友の中には確かに流れていたのだと、感動的でした。
そして婚約中の里沙が、恋人・米谷くんの同僚、ナベと呼ばれている女性に会うことになります。
幼いころから、いいことと悪いことはセットでやってくる、と思っている里沙は、米谷くんと親しげなナベの存在に怯えていましたが、実際に会ったナベはとてもいい人で、もっと素直に幸せに浸ろうと思う里沙。
共感大!!という内容でした。
幸せなはずなのに、こんなに幸せでなにかしっぺ返しが来るのでは・・・とまだ何もないのに怯えて過ごすより、前向きに生きていたいと思わせてくれます。