このお話のストーリーは学園もののお話です。
貧乏な家庭で育った主人公のつくしと言う女子高生のラブストーリーです。
親の見栄でとても学費の高い私立高校へ行くことになってしまったつくしは、お金持ちの生徒たちの中で目立たないように自分を押し殺して学校生活を送っていました。
中学生のころは正義感が強くいじめられてた友達を助けたりすくらい活発な女の子だったんですが...。
なぜ高校生になって自分を押し殺していたのでしょうか?
それは、学校の中でも超一流で超お金持ちのイケメン男子4人に目を付けられないようにするためでした。
そのイケメン4人は気に食わない生徒がいると靴箱に赤札を貼り壮絶ないじめをして退学に追い込むのです。
ただでさえお金のないつくし一家は、両親が頑張って頑張って入れてくれた学校なのです、何が何でも辞めるわけにはいきません。
そんな訳でつくしは頑張って耐えます。どんなことにも耐えます。
ですが、ある日つまづき階段から落ちてしまったその先に人がいたんです。
それが最も恐るべし、最もお金持ちなおかつイケメンの道明寺でした。
次の日には案の定赤札が貼られていました。
結果、つくしは学校中の生徒たちから壮絶ないじめに合うことになります。
本当に退学に追い込まれるくらいの壮絶ないじめです。
この物語がどうしてその後、恋愛ものに変わるかというとそこがこの物語の面白いところなのです。
つくしは宣戦布告をし、赤札を道明寺につき返します。
そんな道明寺は自分に屈しないつくしのことがだんだん好きになっていくんです。
雑草のつくしのように踏まれてもまた立ち上がり太陽に向かってまっすぐに伸びるその姿が道明寺には新鮮だったんだと思います。
今までに出会ったことのない女の子だったのです。
現実にはちょっとないお話だと思いますが、私はこの真っすぐなつくしと、お金持ちのおぼっちゃまで何不自由なく我がままいっぱいに育った道明寺がどのような結果になるのか目が離せず気が付くと37巻すべて購入してしまいました。
途中、恋のライバルがお互いに現われて障害ももちろんたくさんあります。
中でも一番の障害が道明寺のお母さんです。
とても美人なのですがとても冷めていて誰も歯向かうことはできません。
もちろんお金持ちで社会的にも力がとてもあり、いとも簡単につくし一家が更に貧乏のどん底に陥るように手を回すことだってできます。
そんなつくしと道明寺を陰から支えるイケメン4人の内の残りの3人と道明寺のお姉さん。
最初はいじめて面白がっていた残りの3人も、そして道明寺のお姉さんも真っすぐなつくしのことを大好きになっていき2人がつらい試練にあっても助けてくれ、励ましてくれ、どんどんストーリーは進んでいきます。
私はつくしはもちろん大好きでしたが、道明寺のお姉さんも大好きでした。
とても美人で頭も良く、ミスコンでも優勝するほどの女性なのですが性格もとても良いお姉さんなのです。
竹を割ったようなさっぱりな性格でそれでいて良妻賢母。
とてもうらやましい限りです。
物語は後半に入ります。
さらなる試練を二人を襲います。
道明寺がある事故により記憶を失うのです。
ハラハラドキドキ。
一体いつ記憶を取り戻すの?
入院中にだった天然少女海ちゃん。
つくしが道明寺のために作ってくれたお弁当を海ちゃんが作ってくれたと勘違いした道明寺。
次第に二人は急接近していきます。
そんな二人を見たつくしはもう終わりにしようと決心します。
その際に道明寺にもらった思い出の品を返しに行くんですが、仲睦まじい二人の姿を見たつくしは怒りに任せ力一杯道明寺にボールをぶつけるんです。
その結果道明寺の記憶が戻ります。
ぷっって思わず笑ってしまったのと安心したのと両方の気持ちが私を襲いました。
最後は結局二人は最後、結婚...とはなりません。
道明寺が4年間の留学をするのです。
最後の最後にお母さんも許してくれ4年後には道明寺を自由にしてくれることを約束してくれたのです。
4年後の二人がどうなるのかは...二人次第ですよね。
絆が深い二人は将来絶対に結ばれるんだろうなと思いました。
とても良い作品だったと思います。