この漫画のタイトルは、「ラブリー・コンプレックス」の略で、その名の通りコンプレックスを持った男女のラブコメディです。
友達想いでゲームの中のキャラクターに恋をしている高身長の女の子「小泉リサ」とバスケ一筋で低身長の男の子「大谷敦士」が主人公ですが、私自身身長が高いため、リサに親近感が湧き読んでみました。
大阪が舞台で、関西弁でテンポの良いストーリー展開です。
高校の名前が「舞戸（まいど）学園」というあたりから既に面白さが伝わります。
主人公の男女を含めた仲良し6人組のほか、その6人を取り巻く登場人物全員が個性が強く、ギャグ線も高いため、思わず声を出して笑ってしまいます。
ツボにはいってしまい、なかなか次に進めないシーンもありました（笑）
もちろん、ラブストーリーでもあるため、キュンキュンする場面も多々あります。
身長が低くて、みんなにからかわれる大谷ですが、イケメンで正確も男らしく、スポーツをしている姿がとてもかっこいいです。
実際に現実にいたら、私よりも身長は低いですが、好きになってしまうと思います（笑）
そして、そんな大谷のことが好きになってしまうリサを、高身長という共通点をもつ私はとても応援しながら読んでいました。
恥ずかしさからなかなか相手への気持ちを素直に伝えられなかったり、気持ちとは裏腹な行動をとってしまう２人の恋愛模様は、ギャグ線の高いストーリー性のおかげで、悪いもどかしさなどは一切ありません。
逆にそんな二人がかわいくて、微笑ましく感じます。また、普段は素直になれない２人だからこそ、素直な気持ちを話す場面に、余計キュンキュンしてしまいます。
私が一番好きなセリフは、１０巻で大谷がリサに言う、「オレ、思ってたより小泉のことすきみたい」です！大谷の行動や言動から、私自身も、大谷なんだかんだリサのこと好きだよなあと思っていたので、このセリフを言ったとき、「ですよね！！！」と思いました（笑）
高身長のリサに全く恋愛感情がなかった大谷がどんどんリサに惚れていく感じがとてもときめきます。
好きなシーンでいうと、文化祭の日、体育館裏の階段で、大谷がリサを２，３段下の段に立たせ、まるで大谷の方が身長が高いかのように上からキスをするシーンです。
大谷なりに考えたこの行動が可愛くてキュンキュンしてしまいました。
この作品は、主人公の二人だけでなく、仲良し６人組ひとりひとりにフォーカスを当てた話もあり、飽きることなく読むことが出来ます。
主人公２人以外の話で好きなシーンは、ラブラブカップルののぶちゃんと中尾っちの話で、高校卒業とともに北海道に引っ越してしまうのぶちゃんを中尾っちが引き留めたい気持ちがありながらも、笑顔で行ってらっしゃいと見送るシーンです。
普段からみんなに優しい中尾っちですが、こんなときも好きな人のことを考えて、笑顔で見送った心の広さにとても感動しました。
全体を通して、私はこの漫画以上に笑える少女漫画は読んだことがありません。
恋愛漫画であることはもちろんですが、ギャグ漫画ともいえるこの作品は、変なドロドロさも全くなく、男性にも読みやすいと思います。
そして、この漫画から学んだことは、コンプレックスなんか関係ない！ということです。
男の子も自分にはこんなコンプレックスがあるからと、弱気になったり諦めることはせずに、揺るがない相手への気持ちと、それを伝え続ける努力が良い結果につながるんだと思いました。
私も当時は、周りの女の子よりも身長が高く、自分よりも少し身長の低い男の子が好きだったので、自信がつきました。
コンプレックスがありながらも、恋をしている女の子にはぜひ読んでほしい漫画です！
