花より男子の続編で英徳学園が舞台になっていて、コレクト5が学園を仕切っている、話の始まりはそのような感じです。
コレクト5のリーダーである神楽木晴(ハルト)が大好きです。
それは、努力家であること、純粋なところ、ヒロインである江戸川音への一途なところです。
容姿端麗でお金持ちで、誰もが憧れる存在ですが、今時の高校生にしてはしっかりしていて、男らしくて、好きな女性以外の誘惑にも落ちない、現実世界にもそのような男性がいればいいのにと思う位です。
印象に残ったシーンは、まず、6巻で神楽木晴が自宅のお風呂で入浴中に、読者モデルの仕事もしている令嬢、西留めぐみがいきなりお風呂に入ってきて誘惑されそうになりますが、ハルトは、「全然慣れていないんだ。こうやってさわられるのも。(女の子を)選び放題でないし、リーダーなんて名ばかり。」「嘘まみれの俺だから、もう本物しか欲しくない」と言って西留めぐみを振ったところが男らしくて好きです。
現実、可愛い女性に誘惑されると、男性は理性を保てなくなるのではないかと思いますが、ハルトは好きな女性(江戸川音)に一途で、しかも音には別に交際している男性(馳天馬)がいるのに、ハルトは音に告白して振られているのに「俺が終わらせた時が本当の終わりだ」と西留めぐみに言い、自分の想いを貫き通したので素敵な男性だと思いました。
5巻での、ハルトが音に告白するシーンも印象的でした。
音に、「あなたは私のことが好きなんですか?」と言われた時に、ハルトは音の目をまっすぐ見て「好きだ。会ってからずっと頭の中はお前のことばかり。何をしてもここに江戸川がいればって考える。江戸川に好かれるにはどうしたらいいか。どうやったら触れられるか。ほんとに本当に大好きだ」と告白しました。
その時のハルトがかっこよくて、こんな男性に想われてみたかったと妄想してしまうほどでした。
まっすぐ目を見つめられて告白されたことがないので江戸川音が羨ましく感じました。
ハルトは音に振られて涙を流したシーンも、告白を断ったものの胸を痛めた音の表情も印象的でした。
そして、ハルトと天馬が好きな女性である音をめぐって益荒男祭(柔道、弓道、剣道)で闘う姿もかっこよかったです。
ハルトが勝ちますが、闘いの後、音が天馬のところに行こうとすると、ハルトは音に「別れてこいよ。それで俺のところに来いよ、マジで」「少しでも俺のことが好きなら飛びこんで来いよ」「俺は本気だから。好きだから来いよ。四条大橋で待ってるから」と想いを伝えました。
ハルトの音への真剣な想いが伝わって胸がきゅんとするシーンでした。
ハルトに言われた音も、心が揺れて、自分の意志で何かを決めることなんてとっくにあきらめていたと、心の中で音は言い、少し涙ぐんでいるのも切なかったです。
結果、音と天馬が一緒にいるときに天馬が不良にナイフで切られて怪我をし、音は救急車で天馬と病院へ向かうので、ハルトは四条大橋で何時間も音を待つことになります。
天馬が大けがをしたため、手術をしなければならなくなり、音は付き添わなければならなくなり、病院の受付の人からメモ用紙とペンを借りて、「神楽木へ。行けないから先に帰って」とメモを書き、タクシーの運転手に、ハルトの格好を伝えたうえでメモを渡してくれるよう託しますが、タクシーの運転手は間違って別の人にメモを渡してしまいます。
ハルトは雨降りの中一晩中、橋で音を待つことになりました。ハルトが長時間、音を待つ態度、忍耐強さ、芯の強さには本当にすごいとしか言えないくらいでした。
愛する人を想う気持ちの強さが伝わってくるシーンでした。
ハルトと音のすれ違いが始まりますが、ハッピーエンドになることを願っています。