三日月と流れ星、3巻 感想
※ネタバレ注意です※
玲於も充希に想いを寄せていることに気づき、充希に距離を置きたいと告げた隆聖。
充希は戸惑いつつも、隆聖のツラそうな顔を前にして、何も聞けません。
しかし納得は出来ない充希は、玲於のもとへと毎日会いに行き、問い詰めます。
隆聖から「おまえに心から祝福してもらえるまで、充希ちゃんとは つきあえない」と言われていた玲於。
充希に玲於は、「親父が あんなこと言ったの、俺のせいだと言ったら?」と聞きました。
すると、充希は「だったら納得する、だって・・・浅井さんの優先順位1位は玲於だから・・・」と言って、信じて待つことにします。
充希が盗撮の被害に遭い、助けてくれたバイト中の玲於でしたが、無茶をして玲於はバイトをクビになってしまいました。
そこで、大輔の会社でバイトを始めることにした玲於は、充希と一緒にいる時間が多くなっていきます。
俺を見て親父を思い出すのはやめてほしい、充希と親父の つなぎ役だと思っているのかと、充希の前で不機嫌になった玲於に、「ちゃんと友達だと思ってるよ?」と言った充希。
玲於は「俺は おまえのこと、友達だと思ったことはない」と返すと、そのまま隆聖との付き合いに口を出し、充希の気持ちが本当に変わることはないのか、「試してみる?」と言い出しました。
大輔が来たことにより、充希は玲於が どういう意味で言ったのか分からないまま、何故あんなことを言うのかと不満を抱え、友達と思われていなかったことにショックを受けます。
そんな中で充希は、入院中に書いていた脚本を褒められ、乙女ゲームのシナリオ担当を任されることになりました。
担当するシナリオは、年下小悪魔属性の男の子キャラとの恋愛ストーリー。
張り切る充希でしたが、最近ときめいていない上に「年下小悪魔」が分からず上手く進みません。
すると、自分が適任だと名乗りを上げた玲於と一緒に、充希は「キャラなりきり1日デート」を始めることになりました――――
充希と隆聖が距離を置いている中、充希の気持ちは変わりませんが、玲於は充希に告白し とても切ない展開に・・・。
隆聖の本心が分からなくっていく充希の感情も良く分かり、そんな充希が「あたしは ひどいやつだよ!」と言った後の玲於のセリフが、帯に書かれているだけあって とても印象的です。
「おまえが ひどいやつなの知ってる、鈍くて無神経で、他の男が好きで・・・、でも、それでもいい」
充希を好きだと想う玲於の気持ちが どんどん大きくなっていくことが、3巻では多く描かれていたように思います。
素直になった玲於が一生懸命に充希を振り向かせようとするシーンはキュンキュンしました!
ところが、そんな玲於の気持ちが強すぎて充希を傷つけてしまい、また充希も玲於を傷つけてしまい・・・。
隆聖を信じることが出来なかった充希は、隆聖と別れを選びました。
この続きが どうなっていくのか全く予想がつかない展開で、とても気になります!
4巻の発売が楽しみです!1年くらい平気で待てます!