一条ゆかり先生の最大のヒット作『有閑倶楽部』です。ストーリー以外にもキャラクターのおしゃれやその他、楽しめるポイントがいくつもある作品です。
私は全巻マスコットコミックスで持っています。これは自慢してもいいことなのではと思っています。
子供のころと大人になってからでは、読み方が変わるというか、当時は考えなかったことを感じてしまいます。
あのころは気にならなかったことのひとつが、お肌のことです。お腹まわりにお肉がつきやすくなったとか、そういうことも心配ごとに加わります。
なんでこんなことを書くかというと、そういう年代の女性だったら熱心に読むのではないかという内容が、この13巻だからです。スイスの高級スパが舞台の話だからです。
世界中のお金持ちの女性からの予約が殺到するというそのスパに行けることになった有閑倶楽部メンバー(最初から全員が行ったわけではなく、結果的に6人がそこで顔を合わせることになったのですが、そのいきさつは漫画を読んでのお楽しみ)、そこは美に貪欲な女性達の欲望がうずまく場所で、当然事件が起きるわけです。
女性のみが入ることができるスパ、男性は絶対に入れません。でもそこにどうして男女6人のメンバーがそろうのか…、上にも書きましたがそれはこの作品の大きなポイントなので、ここでは明かせません。
自分がお金持ちだったらこういうスパに行ってみたいと、上質な温泉やマッサージを受けお肌を磨き、美しいスパのオーナーとお茶を飲みながら談笑という、上流階級のマダムみたいなことをてみたいです。そういうところに年に1度くらい通う生活、庶民には想像できませんが(汗)
この作品のオーナーの美貌には、ものすごい秘密が隠されていたのですが、これが現実だったらと考えてしまいました。もし現実にこういうことがあったら、その秘密をめぐって事件は起きるだろうなと思います。
この作品が描かれたころより、美容の技術は進歩しているはすですが、数十年も変わらずにいられるような技術はありません。だから内容が古くならないのです。
13巻にはこの作品以外にもうひとつ、有閑倶楽部のメンバーが通っている学校が乗っ取られ、学校を取り戻そうと力を合わせて活躍する話が収録されています。私はこの作品で”急性腎炎”という病気を知りました。この病気は作品の重要なポイントです。急性腎炎にならないように気をつけないと(塩分がけっこう好きなので)。
最後のオチが面白かったです。笑っていいのかわかりませんが…。