※ネタバレ注意です※
花とゆめ 15号(7月20日号/7月4日発売)
何もしなければ成瀬時生の余命はあとわずかしかありません。
そんな時現れた悪魔との契約で、世界から何か1つを消すことで1日分の命を得ることができるという今までとはまったく違う生活をおくることになりました。
そんな事情で今までも寿命を得るために多くのものを消してきた成瀬時生ですが、今回は飼い猫キャベツの大事なものであるネズミのおもちゃを汚くなっていていらないものだとおもい消してしまいます。
怒って家出をしてしまうキャベツ。
一方、家を出たキャベツが心配でしょうがない成瀬時生はいらないものだからと思って消したそのネズミのおもちゃは、実はキャベツの大事なものだと知って、それを消してしまったことや、少し考えれば大切にしていたことにも気づけたはずということも後悔したのでした。
何かを消さなくては1日生きられないため毎日自分の周りで消すものを選んでいかなければいけない作業は、日を追うごとに辛いことになっていくだろうと想像ができます。
自分にとってそんなに価値があるものではないと思って選んで消したものでも、消した後にそのものの大切さに気づいてきた成瀬時生です。
自分の命と秤にかけて選ぶということを毎日しなくてはいけないですが、最後まで残るものはなんなのか今から気になります。
飼い猫のキャベツをとても大事にしているから、飼い猫のキャベツかも知れないですし、その時にそばにいる人かも知れないです。
最後の最後に自分の本当に大切なものがわかるのでしょうね。
家出をしたキャベツも口に出して言うことはないですが(猫ですが、悪魔の魔力でしゃべれるようになったのです)、成瀬時生との生活は大事なようです。
この飼い猫キャベツと成瀬時生の生活を見ていると毎回あったかい気持ちにしてもらえます。