遠くの日には青く、感想
※ネタバレ注意です※
この本は、ドラマ・ファンタジー・ホラーなどの短編シリーズの本です。
絵を描く先生と物語を作る先生西造先生と世叛先生のお二人で作った作品です。
お二人の独特の世界観がとっても癖になります。
西造先生のアナログ原稿で書き下ろした各話の扉絵14枚は、先生が大好きな色鉛筆で着色した絵だそうです。
一つ一つの絵がとても素晴らしい作品でした。
鳥肌が立つほどの作品です！
絵を拡大して、部屋中に貼り付けたい気持ちになりました(笑)
世叛先生の物語は先が読めない物語になっていて、読み返せば読み返すほどに読者の捉え方が変わる物語になっています。
最初に読んだ時はバッドエンドの物語だと思った話が、もう一度読んでみると全く違う物語に変わる、そんな物語になっていました。
それに気付いた時、もう一度この本を読んで見ようと思いました。
全く違う気持ちで読み終わった時、凄くスッキリした気持ちになりました。
2人の先生が協力し合って考えに考えたこの作品は少し複雑に出来ていますが、じっくりと細かく見ていけば一つの物語が特別な意味を持っていました。
私は、綺麗な絵に惹かれて最初は軽い気持ちで読んでいましたが、この本の凄さに気付いた時、とてつも無い衝撃を受けました。
この作品は、何度も読み返すたびに全く違う意味を織り成す事の素晴らしさに感激しました。
この一冊の本によって、皆さんも凄い衝撃を受けると思います。
ですが、是非とも読んでみてください。
今迄読んで来た作品も、新しい気持ちで読んでみたくなりますよ(笑)
そして、この作品の続編を今か今かと心待ちにしてしまう私の気持ちもわかっていただけると思います！
こんな私の感想でこの作品を読んでくれる読者の皆さんが居たら、とても嬉しく思います。
