アシガール、6巻 感想
※ネタバレ注意※
忠清と別れ現代に戻った唯は、過去の世界で忠清と松丸阿湖姫の縁談が進められていることを知っていてもたってもいられません。
もう一度戦国時代にいけるよう尊に頼み込んでみたり、先生に付きまとってなんとかその後の忠清の動向を探ったり、もどかしい日々を過ごします。
そうして4ヶ月が過ぎたある日、尊の実験室で大爆発が!
実は唯が再びタイムスリップできるよう、燃料作成を急いだ結果でした。
実験装置は壊れてしまいましたが、なんとか往復分の燃料は確保できました。
唯を危ない目に合わせたくないお父さんお母さん、そして忠清の気持ちもわかるんですけど、当の唯が守られるだけじゃ満足しないこともかなり執念深いことも尊はしっかりわかってるんでしょうね。
お姉ちゃん思いの尊くん、優しい子です。
そして再び戦国時代にタイムスリップした唯は、そこで何者かに襲われている貴人を助けます。
かわいらしく性格も育ちも良さそうなお姫様、その人こそ忠清の奥方候補の松丸阿湖姫でした。
宿敵(?)をうっかり助けてしまったうえ、忠清と阿湖姫の婚礼が迫っていることを知り焦る唯。
おふくろ様に助けを求めますが、忠清が民を思って決めたことなのだから邪魔をするなと逆にしかられてしまいます。
おふくろ様、もともと武家の娘らしく思慮深く立派です。
失意のまま梅谷村に向かう唯でしたが、道中で忠清と運命の再会を果たします。
久しぶりの逢瀬で良い雰囲気になる二人。
あわやファーストキスかという絶妙なタイミングで、松丸家から婚礼を見合わせたいとの知らせを持った小平太がやってきました。
そうそう上手くはいかせてくれないもんです・・・。
松丸家では忠清が跡目を継がない可能性があることを知って、縁談を考え直したようです。
忠清に惹かれかけていた阿湖姫はすっかり落ち込んでしまいます。
そんななかこちらも再会を果たし、阿湖姫に気に入られてしまった唯。
打ち解けて仲良くなり二人でお忍びで城下に出るものの、阿湖姫が何者かに襲われてしまいます。
阿湖姫を助けるため彼女の身代わりとなった唯は捕われの身に。
いきさつを知り唯の身を案じる忠清。
そんな忠清を見て、唯への思いを察する阿湖姫。
阿湖姫がいい子なだけに、見ていて切ないものがありますね。
そして忠清は唯を捕らえたのが羽木家の宿敵である高山家だと知ります。
唯を助け出すため自ら高山家へと向かう決意をした忠清。
彼は阿湖姫の身代わりとなった唯と高山家嫡男との婚礼を阻止し、無事に唯を助けだせるでしょうか。
ちょっとだけフラグが立った阿湖姫と忠清の兄成之との今後の展開にも期待しつつ、次巻を待ちたいと思います。