ゆめの守人、3巻 感想
※ネタバレ注意です※
ゆめが緋一郎先生の家に来てからまだ2ヶ月ですが、ゆめはどんどんと大人になっていきます。
先生の役に立ちたいと色々な事に挑戦する姿が立派で、すっかり女性としての魅力が備わっていると感じました。
ですが、やはり孤独に思う気持ちは芽生えてしまうものです。
そんなゆめのピンチに、羅雪の恋人・夜行が登場しました!この巻、大活躍です!
約束はしたものの、緋一郎先生に心を視せる決心がつかないゆめ。
でも先生は、ゆめが先生を受け入れようと向き合っていることは分かってくれています。
そこまでは理解してくれているのに、なぜゆめの恋心に気づいてくれないのか・・・と思ってしまいますが(笑)、
先生はゆめが大人になっていくことに淋しさを感じるあまり、ゆめのことをまだ子どもだと思い込もうとしていたみたいですね。
このお話で辛いのは、先生がゆめに優しい言葉をかけてくれればくれるほど、ゆめが先生を好きになればなるほど、ゆめと先生のピンチに繋がることですよね・・・。
ようやくゆめは先生に思いを告げられたのに、そのせいで蝶がどんどん白くなり結界が破れてしまいました。
先生が恐れていた事態にいよいよ突入してしまったようですね。
蝶の力を利用して、術者の霊を一体倒したものの、あと二対が待ち受けています。
非常に不安な展開ですが、霊の言葉に心を乱されて心配だったゆめが、もう一度眠ることを決めたりしなくて本当によかったです。
ゆめ自身はわがままだと思っているのかもしれませんが、ゆめのその気持ちがなければ先生はもう立ち上がることが出来なかったでしょう。
ゆめの気持ちを知り、ゆめの優しさを改めて感じた先生。
ゆめを導くために・・・とこれまで決して伝えようとしてこなかった言葉を先生は伝えました。
「ずっと君を愛していたよ、ゆめ」
とっても感動的なシーンに、思わずうるっとしてしまいます・・・!
これからも蝶によって大変な苦労がのしかかってくるのでしょうが、どんどんと浄化され舞い散る白い蝶は大変美しいと思いました。
蝶が恐れられることなどない未来はやってくるのでしょうか・・・?
次の4巻が最終巻とのことで、今から楽しみです。