スキップ・ビート!、38巻 感想
※ネタバレ注意です※
38巻は、泣いていたキョーコのところへやってきた敦賀さんがキョーコを慰めるシーンから始まります。
キョーコは泣きついた相手が妖精のコーンだと思っていたのが先輩の敦賀さんだったことに驚愕して、凹んで、それでも好きな人に会えた喜びで、死にそうなほど弱っていた心が蘇ります。
そこで、コーンではなくて悪いけど相談してみないか?と敦賀さんに持ちかけられました。
ですが、キョーコは思いっきり泣いて、慰めに来てくれたのがコーンではなく敦賀さんだったことで、悩んでいたことを乗り越え、敦賀さんが撮ってきてくれていた動画を見るたびに元気になっていきます。
一方その頃、幼馴染のショータローもキョーコを探そうとしますが、社長秘書のセバスチャン(仮)に邪魔をされて、キョーコの元へ行くことなく、帰ることになります。
このシーンがとてもギャグテイストで面白いです!
そして、元気を貰ったキョーコは今回の悩みの原因である母親へ直接直談判に行くことを決意します。
それを聞いた敦賀さんと社長は、なぜそんなにも行動が極端なんだと頭を悩ませます。
でも敦賀さんのマネージャーの社さんは、キョーコに見せた動画(敦賀さんが食事をする動画)を見てみるみる元気になっていった事から、
敦賀さんに向かって「お前が必死の形相で食物を摂取する様は人に勇気を与えるのかもしれない。こんなことでくじけちゃいけないって」と、とてもひどいことを言うのですが、そのシーンもギャグチックになっていて面白かったです!
さらに、今度キョーコが凹んだときのために新作を撮っておくことをすすめたりします!
そして、キョーコは敦賀さんに「よくできました」スタンプを貰い、コーンから貰った魔法の石、更に敦賀さんから貰った誕生日プレゼントの薔薇から出てきた宝石を自分で加工したペンダントを持って、母親の元へ赴きます。
そこで、母親の同僚の人に、父親のことが母親の人生最大の汚点だということを聞き、口に出したくないほど酷い思いをしたのだと考え、会うのをやめようとしますが、もうそこは母親の働く職場の駐車場で、目の前を母親が通っている状況です。
なんだかいきなり追い詰められた感のあるキョーコですが、なんとか母親の気を引こうと言葉を発します。
しかし、母親とタイミングがかぶってしまい、早速心が折れそうになってしまいました・・・。
それでもなんとか、事務所で落ち着いて話が出来ることになりますが、母親の最大の汚点である出生のエピソードを聞くのをためらいます。
が、長年身体に染み付いていたのでしょう、グダグダ考えずにさっさと話しなさい!と言われ、出生の秘密を聞くことにしました。
拒絶されることも憎まれていることも、存在を否定されたことも乗り越えたキョーコは、母親の貴方も無傷ではいられないかもしれない、という言葉に覚悟の上だと伝えます。
ここからは若き日の母親のエピソードで、父親であろう男の人と弁護士になったばかりの母親との恋愛が描かれています。
忙しい毎日の中で優しくしてくれる男性との甘い生活、それが疑惑に変わる瞬間、切なくなるような話が続き、次巻へ持ち越しとなっていました。
母親の過去をきいたキョーコの運命やいかに!?と今からドキドキしています。
39巻が楽しみです!