37.5℃の涙、7巻 感想
※ネタバレ注意です※
7巻は、桃子が姉に会いに行く勇気を出そうとするところから始まります。
そんな桃子を支えるべく、朝比奈さんは焼肉へ誘い桃子の心を開かせてくれました。
朝比奈さんの優しさに心を許した桃子は誰にも言えなかった幼少期の思い出を話し始めます。
そんな桃子を、もうこれ以上傷つかせたくない朝比奈さんは、姉に会わなくてもいい、と庇いますが、真っ直ぐな桃子は朝比奈さんの優しさを胸に、姉に会いに行きました。
姉が母と同じように櫻子へ厳しいしつけをしている所へ、桃子は突入します。
体調の悪くなった櫻子の様子を、体を張って姉に気づかせるのです。
こうして姉は大切な子供達との関わり方を見直すことができたのでした。
一方、桃子を育ててくれた祖母が危篤状態になり、桃子は病院へ向かいます。
そこで家族と再会しますが、姉が桃子を庇う事、祖母が桃子へ残した通帳を見た事で、母の苛立ちはピークに達し、桃子を昔のように罵倒し手を挙げます。
それに加わる兄に抵抗できず、来たことに後悔する桃子・・・。
そこへ心配で仕方がなかった朝比奈さんが登場しました。
桃子を庇い、桃子を否定する母へ、桃子への愛を宣言します。
そして、かっこよく桃子を奪い去っていくのです。
しかし母の怒りは爆発・・・、朝比奈さんが飲み物を買いに行っている間に桃子を拉致しました。
そして家へ戻り、暴力をふるって監禁します。
何も変われていないと絶望する桃子ですが、ここで姉の救いの手が――――
ずっと言えなかった感謝と謝罪の言葉を告げ、解放しようとしてくれます。
しかし兄に気づかれ邪魔されてしまいますが、桃子は窓から飛び降り、下にいる朝比奈さんの胸へ飛び込むことができて、7巻は終わりました。
たびたび家族の卑劣さは出てましたが、ここへきて初めて母親の本性が出てきました・・・。
辛い目にあう桃子が可哀想で可哀想で仕方ないですが、朝比奈さんがいるととても心強いので、応援しながら読むことができます。
桃子の真っ直ぐさが、ずっと変えられなかった姉の心を変えられたので、この先もいい方へ進んでいって欲しいです。