重版出来!、7巻 感想
※ネタバレ注意です※
「重版出来!」の最新、第7弾です。
このコミックは、最近テレビドラマ化され、知らなかった方も、手にとっているようですよ。
実は私もその一人。
ドラマのほうもコミックの要素がきちんと描かれ、従来の読者をがっかりさせず、初めてドラマから入った人には、今までのドラマにはない感動や癒しをもらっているのではないでしょうか。
ドラマはコミックを忠実に描いていますが、原作を読んでみたいと思う人は少なくないはずです。
柔道のオリンピック候補だった主人公・黒沢心。
怪我により、その道をたたれます。
自分を柔道に導いたのも、岐路に立ったときに応援してくれたのも、実は漫画。
柔道家の夢を捨て、漫画雑誌の出版社を就職先に選びました。
主人公・黒沢心は、週間コミック誌の編集部員になり、さまざまな人と出会い成長していきます。
最新巻「7」も、心はさまざま人と出会い、出会った人も幸せに導かれていきます。
それに伴い、心の初めての担当さんである、中田の成長も描いています。
中田は、売り出し中の新人漫画家。
ストーリー性がある作品を描いています。
デビューまで時間がかかりました・・・が、前巻でやっとデビュー。
この巻は、デビュー後の中田とのドタバタが、また面白いです。
書店では本が売れなくなったといわれる昨今。
その裏側には、こんな物語が実際にもあるのだろうと想定されます。
それがいいんです。
単純に漫画が好きで、作る情熱を傾けている編集部さん、そして本屋さん、漫画家さん、営業さんなど、実際の世界にもいるであろう人々が苦戦し、最終的に「重版出来」につながります。
作品はいいのに、そうならない本も沢山あります。
この本の読者も、その瞬間を毎回一緒に感動できるコミックだと思いました。
ちなみに、原作である最新号では、ドラマの少し先をえがいているところです。
ドラマファンは、買ってから読むか、読んでから買うか、迷うところですよね。
問題児である新人君のゆくすえ、気になりますよ。
ドラマも架橋に入っています。
心とその仲間たちの物語、あなたも入り込んでみませんか?