Kiss(キス) 2 月号 くちうつす、1話 感想
※ネタバレ注意です※
以前Kissで連載していた「ラブリラン」の天沢アキ先生の新連載です!
この「くちうつす」はどういう意味なのかな、と思って読み始めましたが、「口述筆記」という意味だったんですね。
キスの意味もありそうだな、と思ってもいますが、それは今後の展開次第かもしれませんね!
主人公は一応小説家の青木由夏さん、そして彼女の口述筆記をすることになった、歯医者の長谷川さんが今回も、そして今後も重要人物になりそうです。
由夏は3年前にデビューしたものの、鳴かず飛ばずの小説家で、お世話になっている雑誌から今回短編の依頼がありましたが、実はこの短編の出来で、切られるかどうかが決まるという、かなり瀬戸際まで追い込まれている状況だったんです。
それなのに腕をケガしてしまって、タイプもできなくなってしまいましたが、その場に居合わせた長谷川さんが口述筆記を申し出てくれて、どうにか作品を仕上げることができました。
この小説の依頼内容が官能ヨリの内容だったので、最初は由夏が書けるのかどうか心配でしたが、長谷川さんの何故か的確なアドバイスのおかげで、由夏が自分の底にあった感情を出すことができたように感じました。
結果的に口述筆記をすることになったおかげで、良い作品を書き上げることができてよかったです!
由夏の中には、きっと今までのスタイルをそのまま続けたいという気持ちと、今の状況をどうにかしなければという焦りの気持ちがあったと思いましたが、しかし、いきなり官能小説は難しかったですね。
そういう意味では、由夏ひとりでは書き上げることは きっとできなかったと思います。
停電の中で、彼が由夏の耳元で話している時には、ただのアドバイスなのにドキドキしてしまいました!
これで由夏の表現が一気にあふれ出したのが、今回の見どころだったのではないか思います!
ふたりの間には全く何もなかったのに、しかし官能小説を二人で書いていくという状況がとても面白いと思いました。
長谷川さんの裏に何があるのか気になるところですが、しかし彼が助けてくれたことは間違いないですし、これはこの先のカギになってくるんじゃないでしょうか。
今回の短編で首がつながったどころか、連載が取れそうな勢いですが、しかしまた口述筆記ということになるのでしょうか?
また長谷川さんのサポートが必要になったりするのでは?と次の展開がとても気になります!
次回がとても楽しみです!