Kiss(キス) 12 月号 くちうつす、10話 感想
※ネタバレ注意です※
今回は 安藤がいる部屋の中で、長谷川先生と由夏が 口述筆記をする、という内容だったので 読んでいてドキドキしてしまいました!
浮気しているワケではないのに、彼氏の目の前で口述筆記をすることで、なんだか背徳的な気分になりますね。
まず 前回の最後で、口述筆記は いつまでやるの?という安藤からの質問ですが、そこまでの意味はなかったようで、少し軽い雰囲気になって 安心しました。
しかし 安藤が、由夏と長谷川の口述筆記のことを気にしているのは 間違いないですね。
また、帰り際に、さっきまで軽口を叩いていた安藤の方から「好きだ」と言ってきたりと、安藤からの気持ちにキュンキュンしました!
その後 長谷川の勘違いで、口述筆記の日が間違っていた ということになり、急きょ 安藤の部屋で 口述筆記をすることに――――
安藤から「自分のところで口述筆記すればいいじゃん」と提案されたことではありますが、安藤のセリフに 長谷川先生が反応していたこともあり、長谷川先生も 以前とは少し違った形で 口述筆記を意識し始めているように感じました。
もちろん安藤は、この口述筆記を意識していると思います。
だからこそ 自分のところで書かせたのではないでしょうか。
口述筆記をしているところを 安藤が見るのは、これで二回目ということになりますが、由夏と付き合い始めた現在、前とは違う気持ちになるでしょうから、意識してしまうのは当然だと思いました。
ギャラリーがいるところで 作品を進めるのは、いくら由夏と長谷川でも 難しいのではないかと思ったのですが、全く関係なかったですね。
むしろ表現を さらに、さらに、と由夏が どん欲になっていて、一方で やはり自分が今いる部屋での 安藤との恋愛のことも思い出したりしていて、思考の動きが とても面白かったです。
その上で もっと上を目指そうと、長谷川先生が 目を閉じることを提案し、視覚情報をなくして 想像力を膨らませて、作業が進めていく際の、由夏の高揚感が こちらにまで伝わってくるようでした。
長谷川先生は こういうところが上手いですね。
初の単行本の話も出てきたことですし、是非うまくいってほしいと思いますが、やはり 長谷川と安藤と由夏の三角関係になってきているようで、これも気になりました。
長谷川先生は 文章にしか興味がないように見えて、きっと由夏を意識していると思いましたし、安藤は、長谷川先生がいなくなった途端に 由夏にキスしていたりと、少し焦っているようにも見えました。
一方で 由夏は、もっと書きたい という気持ちになっていて、この先の三人の気持ちが どうなっていくのか、とても楽しみです!
早く続きが読みたいです!!!