君に届け、27巻 感想
※ネタバレ注意です※
高校生活のあまーいお話も、そろそろ受験と卒業式に向けた冬のシーズンに差し掛かってきたので、胸がドキドキと高鳴ります。
ちょうど内容が、だいたい10月の大学推薦が湧き立つ頃ですので、特にリアルタイムでお話を楽しめました。
爽子と風早くんの関係にも注目ではあるのですけれど、内容としては風早くんと風早パパの親子での絆が、爽子を中心に近づいてくるのが話の中心なので、どちらかというと家族愛的なハートフルな内容です。
しかし、これは私自身に関しても、「人の話を聞く」というコミュニティ手段を無意識のうちに忘れていることに気づきました。
それは風早くんが勇気を出してお父さんと向き合ったように、私は私自身ときちんと向き合おうと改めて考えました。
併せて、お父さんが見えない所で感じていた風早くんへの愛を垣間見ることができて、今回の27巻は、ずっと微笑ましく見ていられました。
肌寒くなってきた時期に、心がポッカポカになるような感じです。
そして、本当に少ない1シーンなのですが、龍のスポーツ推薦が決まり、ピンと職員室で話しているところを、ちづるが心配して覗き見しています。
職員室を出た龍は、ピンに荷物に紛れ込んでいるんじゃないかと、冗談よりもわりと本気で心配されますが、龍はちづるの顔を見たら本当にバッグに入る物なら持って行きたいと感じたようです。
このカップルは不動というか、平和というか、根が強い部分をまたしっかりアピールしてくれています。
社会人になっても、ちづるのように好きな人を全力で応援できるって、とても幸せですよね。
本当は行ってほしくないけど、好きな人の夢や頑張ってきた努力が報われた瞬間って、つい喜んじゃいますよね。すっごく分かります!
そして私個人としては、ピン先生とあやねちゃんの赤裸々な恋の行方が一番気になっていたのですが、じれったい感じで動いていくのもまた進行が素晴らしいなぁ!なんて感心してしまいました(笑)
前々から予測はしていましたが、とうとうあやねちゃんも自分の気持ちに気付いたらしく、いままでの「しっかりもののお姉さん」から、「赤面だらけのシャイガール」になっていましたね。
とても可愛くて、そんなあやねちゃんも好きです!
卒業に向けたこれからの内容と、次回の巻に期待が高鳴ります。
28巻も楽しみです!