ヒノコ、6巻 感想
※ネタバレ注意です※
忍び込んだ先で、思わぬ形で再会することになったマユラとシン。
シンは密偵としてはのろまな動きをするマユラ(まっさん)に興味を持ち、接触してきます。
そしてシンに出会ったことでマユラは予言にシンも関わっているのでは、と考えるように・・・。
そんなシンの周りを警戒するのがクランド。
彼はシンの周りにマユラが潜んでいると考えていました。
さらにアズサヒコはなんと、ササラから片目をもらい、二人は夢のなかで情報共有をするという間柄に。
ササラは正式に神殿の巫女となり、王朝の謎にかなり近づいた人物となりました。
夢のなかで目を分けあうなんて、なかなかシュール!
そしてアイシャのことを思う皇子。
シンに頼み、シンはマユラに頼み、密会が行われました。
二人はお互いをとても気に入った様子。
アイシャは赤承の男性とは全く違う、繊細で優美な皇子に会ったことで、ヒノメがオビトアギと出逢った時も、何も思わずにいられなかったはずだと話します。
二人はもしや、惹かれ合ったのではないかと。
こうなると伝承とはかなり話が変わってきますね。
皇子もアイシャの元気で健康的な明るさに心奪われた一方、体調を崩してしまいます。
静養しつつ、王家の遺物について勉強すると大王から王の倉に入ることを許され、王家の秘密に迫ろうとします。
そこでみつけた、文字が書かれた2つの札。
間が抜けていることを大王に問うと、大王は冷たい目の表情で「燃えた」と言いました。
そしてそのころ、文字を教えてほしいとアズサヒコの元に一人の青年が訪ねてきます。
彼は普通の会話ができるのに、どうやら文字を読むのが非常に苦手で、なかなか前へ進めません。
彼はどうしても読みたいものがあるから、と頑張るのですが・・・。
アズサヒコはどうして彼が文字が読めないのか調べるうち、書物で「失読」に行き当たります。
そこでヒノメを倒したと言われるオビトアギも、ヒノメの力が効かなかったこと、これも「失読」によるものではと気がつくのです!
アズサヒコの前に現れた青年は大王が「燃えた」という間の札らしきものを手に持っていました。
彼の正体は一体・・・。
ある雨の日、シンとマユラは雨宿りにほら穴へ。
そこで服を抜いだシンの背中に「護」がないことに気がつくマユラ。
このころ、シンは人につけられていることに気が付き、マユラと会うときはかなりの警戒をしていました。
しかし、一人だと思っていた尾行は複数人であることに気が付きます。
時すでに遅し・・・、マユラには罠がしかけられていました。
こんな狡猾なことをするのはそう、クランドしかいません・・・。
クライマックスへの盛り上がりを見せてくれた巻だったと思います。
続きがとても気になって、7巻が今から楽しみです!