神様はじめました、24巻 感想
※ネタバレ注意です※
第百三十八話からスタートしました。
奈々生は巴衛の元へ向かう最中、大国主様の鏡を拾い、鏡の中へ引っ張られてしまいます。
中には大国主と黒麿がいました。
黒麿は情けない姿を晒したくないと恥じ入りますが、 奈々生は語りかけます。
過去を巡っていた自分にとって、黒麿はとても心強かったこと。
「あなたが私を導いてくれたんです ありがとう黒麿さん」
黒麿は、誰かにそう言われたかったのだと涙を流します。
一方の巴衛は、悪羅王の体を持って行かれまいと戦いますが、 夜鳥は巴衛が悪羅王になってもいいのだと言い出し、 悪羅王の体と同化するよう決断を迫ります。
しかし巴衛が悪羅王になれば、自分でなくなり、今後人間にはなれないかもしれません。
それでも、夜鳥に渡すよりはいいと決断しかけたとき、 自分の中に奈々生の姿が見えます。
一時の感情に流されて自分を捨てないで、と訴える奈々生。
巴衛は自分がひとりではなかったことに気づき、 奈々生がいる限り自分を捨てないことを誓います。
その瞬間、夜鳥の手が崩れはじめます。
黒麿が奈々生から欲しかった言葉をもらい、 満たされて地獄から逝ったからでした。
夜鳥が夢見た悪羅王の復活は叶わず、 何がいけなかったのかと嘆く夜鳥。
絶望のなか、燃えつきます。
そこでようやく、巴衛と奈々生の再会。
2人は抱き合い、ようやく戦いが終わったことを悟ります。
巴衛は、愛する奈々生がいれば自分たちの未来に何があっても、道に迷うことはないと確信するのでした。
悪羅王の体はどうするか、イザナミと共に審議され、 霧仁の母・亜子が悪羅王の魂魄を受け取り、 体内で新しい命となって生を受けられるようになりました。
巴衛も奈々生もホッとして嬉しそうです。
瑞希の調達してきた進化の水は使わず、 イザナミがもらうことになりました。
黄泉の旅を終えて、無事ミカゲ社に戻ってきた奈々生。
花見酒をしていた巴衛は、桜の下で髪の長い野狐の姿です。
それが過去で会った巴衛の姿と重なり、 五百年前に未来で妻になると告げたことを思い出します。
緊張してきた奈々生。
神使の契約を交わそうとキスの体制になりますが・・・恥ずかしくなって巴衛のあごを押しやってしまいます。
訳がわからない巴衛は、奈々生に拒否されていじけ顔・・・、かわいいです(笑)
突然、大国主が自らミカゲ社にやって来ました。
黒麿の最後の仕事を引き受け、 巴衛を人間にするために――――
しかし、話を聞いたミカゲが待ったをかけます。
巴衛が人間になれば、奈々生も人神ではなく、 ミカゲ社にはいられなくなり、人間の娘として生きていくことになると、 二人に覚悟を促します。
二人は、あと1年、高校を卒業するまで人間になるのを待ってもらうことに。
自分で未来を決める決意をします。
奈々生は、巴衛もミカゲの元を離れるのは寂しいだろうと問いかけます。
するといきなり巴衛が奈々生にキス。
神使の契約をさらっと交わしました。
今は神使の契約をする関係だけど、 そんなもの早くなくなればいい、
奈々生が泣こうがわめこうが人間になると、巴衛は決意のほどを伝えます。
奈々生も、もう後戻りはできないことを自覚しました。
一方、瑞希は奈々生がミカゲ社を離れてしまう寂しさが溢れてしまい、家出して鞍馬のもとに身を寄せていましたが、 奈々生は迎えに行きます。
行かないでほしいと自分の本心を告げる瑞希。
奈々生は、自分は大人になるし、歳をとっていくのだと言い、 瑞希の寂しさを受け止めるように優しく抱きしめ、頭をなで続けました。
瑞希は、綺麗になった奈々生はこれからもっと大人になって、 いつか自分の元を去ることを覚悟していくのでした。
この巻最後は、ラブラブな二人のお話。
奈々生は巴衛との生活費を貯めるためにバイト三昧で、風邪をひいて倒れてしまいます。
巴衛は、奈々生が最近焦燥感にかられて働いていることを心配し、 どうしたら幸せになってくれるのか考えます。
結果、ミカゲにしおらしく泣きつき、 日給500円のバイト代をもらうことになりました。
奈々生の代わりにバイトに行っても、とても優秀な働きぶり。
そして奈々生にこう告げます。
「お前が金銭に憂いていれば、俺が代わりに賄うだけのこと 夢を見たいなら見せてやる だから 望む人生を歩け どこだろうと隣には俺がいる 俺の夢は お前を世界一幸せにすることだ」
いいですね・・・!幸せですね、奈々生!
今までの神使のバイト代「五百年分」を、 ミカゲにもらったのだから、 お金の心配も当分ないですけどね・・・(笑)
この24巻は、奈々生と巴衛の絆が試された巻だったと思います。
二人がラブラブな姿、もっと見たくなります!
そして、お金をむしり取られたミカゲの姿が痛々しいラストでした(笑)
次の25巻はいよいよ最終巻らしいですね。
さみしいですけど、それ以上に楽しみです!