3D彼女、11巻 感想
※ネタバレ注意です※
色葉が「転校するまでの間よろしくね」と言った期限まで残り2ヶ月になり、筒井は焦り始めます。
色葉との思い出をもっと作りたいと思った筒井は受験勉強などそっちのけで色葉とのデートを重ねていきます。
そのせいで成績も下がり始め、心配した友人の伊東は筒井に問い詰めますが、「お前にはわからない」と聞く耳を持ちません。
伊東は色葉に筒井の異変についてなにか知らないかと尋ねます。
筒井から受験勉強は毎日していると聞いていた色葉は驚きますが、デート中に筒井がレポート用紙いっぱいに色葉としたいことを書き記していたことを知ります。
その日、海でデートした2人はそのまま一夜を共にします。
幸せいっぱいの筒井ですが、翌日から色葉は学校に来なくなって筒井からの連絡にも応じてくれません。
心配になった筒井は色葉の自宅へと訪れますが色葉は会ってくれず、 ようやく部屋へと通されると、色葉は荷造りされたダンボールいっぱいの部屋の中に座っていました。
「オレと会わずに別れるつもりだったのか」
「もう2度と会えないのか」と色葉に尋ねる筒井。
色葉は「最後に一緒に学校に行って」と言います。
2人の思い出の場所である学校のプールへとやって来た色葉と筒井。
そこで色葉はひた隠しにして来た自身の病気のことを告白します。
それは脳の病気で、手術に成功したとしても記憶をなくしてしまう危険があることを説明し、自分のことは忘れて欲しいと告げる色葉・・・。
2人はどうなってしまうのかが気になるところで次巻に続いています。
2人の初めての一夜もかわいいエピソード満載で必見ですが、 なんと言っても涙なしには読めない2人の別れのシーンが印象的な巻になっています。
他のサブキャラ達がそれぞれの未来を見据えて歩み始めるなか、2人の時間を精一杯過ごす色葉と筒井の儚さと、筒井の色葉への想いに胸がギュッとなります。
恋愛ベタなオタク男子と、いかにもリア充そうな美女との組み合わせが違和感無く、むしろお似合いの2人なんです。
そして筒井の不器用ながらも一生懸命想いを言葉や行動にしてくれるところにもときめきます。
とにかくピュアな2人です。
次巻が待ち遠しいです!