Cocohana(ココハナ) 5 月号 スミカスミレ、28話 感想
※ネタバレ注意です※
全く変わってしまった黎にショックを受けたすみれを、真白君が抱きしめるところから今回は始まりました。
本当に真白君と再会していてよかったです。
そして黎のあの態度!すみれがショックを受けてしまうのも当然だと思いました。
涙が止まらないすみれに、真白君が「もう一人で抱えこまないで」「以前の黎はすみれを大事にしてた」と慰めてくれていますが、この真白君の言う通りだと思いました。
そうなれば、どうして黎があんなことをいうようになってしまったのか、調べないといけないですよね。
分からないままだと、気持ちの整理も付けることができないです。
雪白さんがすみれに協力してくれて、黎の今の考えが分かりましたが、以前に人間と共存すると言ったことも、すみれの優しさも忘れてしまっている黎に、雪白さん自身もショックだったのではないでしょうか。
強く出る黎に言い返しもせず、帰り際に振り返る雪白さんの姿は、とても悲しい様子に見えました。
澄という人間を屏風の中で見続けた時間に作られた気持ちが生気だったと考えると、その生気を使い果たした黎が、この世界に戻る時に、澄への気持ち、すなわち人間への情を全て忘れたんだということになるのでしょうか。
とすると、それを取り戻すのはとても難しいことなのではないでしょうか。
雪白さんからの話をきいた真白くんとすみれも、屏風に閉じ込められる前の黎に戻っている、と聞いても、どうすればいいのか、難しいと感じたと思います。
それにしても、雪白さんの赤ちゃんたちへの真白くんとすみれの対応が、とても可愛いかったです。
真白君ともう一回付き合う、という事になって欲しいと思ってしまうのですが、もしそうであっても、それはきっと黎の件が終わってからになるんでしょうね。
そして、すみれが自分で、「私が思い出させる!」「私の家族ですから」と言って、黎のところに単身向かったには、なんだか嬉しく感じました。
ずかずか入っていって、料理つくりますよ、なんて、とてもすみれらしいです!
すみれが黎に負けずに、しばらく頑張り続けられれば、また記憶を戻してくれるのではないか、と期待しています。
「あなたに言われた通り、あつかましく生きていますからね、私は!」というすみれの言葉に、彼女の強い意思を感じる最後のページから、次の展開、特に黎の気持ちの変化がとても気になる終わり方でした。
次回がとても楽しみです!