Kiss(キス) 1 月号 月と指先の間、3話 感想
※ネタバレ注意です※
前回の最後で、黒月編集長に声をかけてみたアン先生。
その後、どうなったのかというと、なんと二人で焼肉を食べに行ったようなんです！
ふたりでいきなり焼肉？？と思ってしまいましたが、漫画家と編集者の間では普通のことなのでしょうか？
そして焼肉というメニューよりもアン先生にとって大事だったのは、編集長が領収書をもらわなかったということのようです。
ここでまたまたジョルジョの登場です。
ジョルジョはネームの妖精というわりに、私たち読者にとっては漫画家さんの生態を詳しく教えてくれる先生のようですね。
さてこのジョルジョが教えてくれるには、領収書をもらわなかったということは、会社のお金でご飯を食べていない、つまりプライベートです！と宣言しているということなんだそうです。
逆に、編集者と漫画家の関係であれば、それがプライベートだったとしても経費で落とせてしまう、ということなんですね。
つまりそれは、請求書を目の前でもらう人を静観しつつ、セコイと思っていたり、この人は私には気がないんだな、なんて考える女性漫画家さん達がいっぱいいるということなんですね。とても現実的です。
そんなわけで、こんなところで黒月さんを意識してしまったアン先生は、自分の気持ちをまたいろいろと考えます。
彼女が思うのは、今までの恋愛での気持ちをずっと捨てずに持っているからこそ、少女漫画家を続けていられるのであり、その代わりに独身でもあるんだという、ちょっと悲しいことでした。
確かに、結婚し母になれば過去の恋愛に対する気持ちなど、日々の新しいことで上書きされてしまって忘れていくのかもしれません。
それをずっと忘れずに持ち続けていられるということは、もちろん少女漫画家にとってはプラスでしょうが、その代わりにアン先生はもう５５歳、と考えると、代償としては大きいとも思ってしまいました。
話は変わりまして別の日。
アン先生の新刊のサイズについてひと悶着ありまして、自分で出版社の販売部の人と打ち合わせをすることになりました。
自分の意見を言わないと後悔とともにストレスで大変になるというのは、ここまで年齢を重ねてきた女性だからこそ、かもしれませんね。
出版する時の本のサイズにも作家さんがこだわるのだということを初めて知ったので、この件はとても面白く感じました。
交渉能力も高いアン先生の希望が通るといいですね。
さて、その打ち合わせを終えて、偶然社内の廊下で彼氏でもある川藤さんと遭遇し、ちょっと甘えているところを、なんとあの黒月編集長にみられてしまいます。
川藤さんが結婚していることを知っている黒月さんは、アン先生に幻滅しました、と言っていきなり逃げ出すかのようにその場を去ってしまいます。
良い仲になるのかも、と思っていた矢先にこんな流れですか！？と思いきや、実は黒月さんが中学生の頃にアン先生の作品を読んで、感銘を受けていたんです。
そして、初めて読んで涙した漫画の作家であるアン先生を尊敬していたことが判明します。
つまり、実はすごくあこがれていたファンだったんですね、顔に出ないのはこの黒木さんの個性かもしれませんが、逆に出さないでいたからこその、編集長だったのかもしれません。
さて逃げ出した黒月さんに、何でそんなこと言い逃げされなきゃいけないんだ、と思ってちょっとムッとしていたアン先生のお宅に、その日の夜に黒月さんが急に来訪します。
なぜ急に？？
そして「言いたいことが、あります」といったところで今回は終了！
黒月さんは何をはなすのでしょうか？？
次回がすごく気になります！！
