Cocohana(ココハナ) 11 月号 美食探偵 明智五郎、1話 感想
※ネタバレ注意です※
食うことばっかり考えている私立探偵、明智五郎が主役の連載がスタートです。
東村アキコ先生の新連載ですよ!いわゆる探偵ものに挑戦です!
明智先生は今までに東村作品で見たことがないようなキャラですね。
人の話を聞かずにマイペースな人は東村作品にはけっこういましたが、明智さんや他の人物も含めて、全体的に今までの作品とは少し違った雰囲気です。
今回は普通な人も(比較的)登場しそうです!
さて今回は、明智先生や上遠野さんが東京美食倶楽部の食事会で訪れていたホテルで、殺人事件が起きるところから始まります。
成り行き上事件に首を突っ込む明智さんに、ゆとり世代の新人刑事・高橋君が、情報をサラサラと流していきます。
上遠野さんが気の毒ですが、こういうヤツがいないと刑事ものは先に進みませんからね!
それにしても、上遠野さんみたいな普通の刑事を東村作品でみることができるとは、思ってもなかったです。
ちなみに上遠野さんと明智さんが大学の同級生って設定です。
毒殺されていた二人の胃の内容物から、最後に食べていたものに興味を持つ明智先生。
最後に食べていたのは、フレンチトーストでした。
気になる明智先生は、いつの間にか助手になった小林苺ちゃんをホテルのキッチンに潜入させて様子を伺います。
この苺ちゃんは、明智先生がいつも利用している移動お弁当屋さんの女の子で、元気いっぱいで事件に興味津々だったのが、いつの間にか、な流れで助手になっているという。
料理人だから、明智さんの助手にはぴったりだと思いますけどね。
彼女が何故か体をはって情報を探り、明智先生を手伝いをしているのが面白いです。
潜入中もイイ仕事をしています!
そして全く彼女の話を聞いてない明智先生!
ルームサービスで届けさせたフレンチトーストを満喫した結果、フレンチトーストに毒物は混ぜられていないと推理した明智先生は、被害者の胃の内容物と目の前のフレンチトーストの違いに気づきます!
明智先生がフレンチトーストを食べる必要があったのか、そんなことが気になってしまいますが、人使いがあらい上に、ボンボンで権力をガンガン使う私立探偵にも驚いてしまいますね。
さて一方で、今回の犯人の描写もあります。
どうやら殺された男性と付き合っていた?地味な女性が落ち込んだ様子で、とあるバーへ向かいます。
この女性が、その男性と浮気していた?と思われる女性もろとも殺してしまったようなのです。
そして、その殺すトリックを教えたのが、バーで待ち受けていた女、その名もマリアです。
マグダラのマリア、と呼ばれている女性は、なんだか明智先生と因縁があるみたい。
分かりやすく対立の絵が見えますが、これがまた面白さを予感させる感じがしますね!
どうやって被害者達は殺されたのか!?
犯人の地味な女性に明智先生はたどり着くのか!?
そしてその後ろのマグダラのマリアには!?
フレンチトーストは、そこに添えられていたフルーツは本当に事件を解くカギにつながっているのか?
次回で明智先生はどんな推理をするんでしょうか。
どんなトリックで、どんな解決がされるのか、すごく楽しみです!