Kiss(キス) 10 月号 パーフェクトワールド、11話 感想
※ネタバレ注意です※
事故をきっかけに地元・松本に戻ってきたつぐみ。
優しく迎えてくれる両親ですが、鮎川との交際については反対されて、つぐみはいろいろと悩んでしまいます。
お父さんが鮎川との交際に反対して、勝手に余計なことをしていましたが、実は病気で先が短いかもしれず、彼女に幸せになってほしいあまりの行動だったのだということも分かり、どうすればいいのか答えが出せなくなってしまいます。
両親の気持ちも分かりますが、つぐみは鮎川とは別れたくないわけで、整理がつかなくて苦しそうです。
さてそこに、春休みを利用して松本まで舞花が遊びに来てくれます。
舞花は、晴人を支えている間に自分が疲弊して倒れてしまったことから、つぐみの気持ちをよく分かってくれていました。
そして、晴人への思いを聞き、彼女がさらに晴人との将来のことまで考えているのを知って、つぐみは驚きます。
舞花みたいに気持ちを決めてしまえれば、きっとつぐみも楽なんでしょうが、同じようにはいかないようです。
そんな中、舞花とつぐみは観光名所巡りのついでに、母校の高校へ立ち寄ってみることにします。
高校時代の鮎川を思い出し、そして彼との時間の中で、行き詰まっていた自分の絵の方向性のヒントをもらったことを思い出します。
美大に進む前に自信が持てず戸惑っていた高校時代の自分と、バスケが大好きな一方で建築の勉強も一生懸命だった鮎川。
平凡な絵だという評価に、うまくいかなくて焦っていたつぐみは、図書室で建築パースを描いている鮎川から、建物そのものだけではなく、そこにいる人のことを思って描くことを教えてもらいます。
これが、自分の絵に足りていなかったものを足す、手掛かりになりました。
つぐみは、バスケをする鮎川の姿を想いながら桜の木と体育館を描き、その絵で展覧会に入賞したのでした。
さて家に戻ったつぐみは、その夜に鮎川に電話してみます。
展覧会の絵を見に行ったという彼に、なぜ観に行ったのか聞いてみると、体育館から絵を描く彼女の姿がずっと見えていて、何を描いているのか気になったから、と。
そしてあの絵は、自分の高校三年間を凝縮したような絵だった、と。
自分の気持ちを込めて描いた絵が自分に自信をつけてくれたこと、そしてその頃も鮎川が好きだったことなど、高校時代の思い出がつぐみに力をくれたみたいです。
つぐみはやっと決心します、もう迷わないと。
つまり別れないと決めて、両親を説得することにしたようです。
でも、お父さんを安心させるためには、ただ自分の気持ちだけ主張してもだめですよね。
彼らが心配してくれていることも痛いほど分かる上で、鮎川と別れないと決めたつぐみは、今の状況を変える為に何が必要か、しっかりした想いを持っていることで状況を変えていけることを思い出したようです。
この先どうやって両親に話をしていくのか、鮎川との関係がどう進んでいくのか、次回がとても楽しみです!