花とゆめ 17号 8/20 号 コレットは死ぬことにした、第19話 感想
※ネタバレ注意です※
数百年前は、天界で舟渡しをしていたカロン。
そんな彼が冥府の舟渡しになったのは、ちょっとした出来事がきっかけだったのです。
天界の舟渡しの仕事は、カロンが好きでなった仕事ではなくその仕事しかなかったからついた仕事で毎日、つまらないと思いながら仕事をしていたカロンの前に現れたのは、死者を相手にするのが仕事である冥王ハデス。
天界の舟渡しと同様、つまらない仕事を仕方なくこなしているのではないかと思っていたカロンでしたが、ハデスは仕事をつまらないとは思っていないようで、自分と同類だと思っていたのに違ったことで少しショックを受けます。
それでも、天界の舟渡しの仕事をしていたカロンは、毎回目撃する女神の横暴な態度に、思わず口出しをしてしまいます。
カロンの口出しによって恥をかかされたと感じた女神が仕返しにカロンに呪いをかけてしまうのでした。
カロンとハデスの出会いや、カロンがどうして冥界の舟渡しになったのか、それからカロンとハデスの絆みたいなものが描かれていました。
カロンはずっと天界の舟渡しという仕事をつまらないと思っていたのに、天界の舟渡しの仕事の中で女神の不況をかい呪いを受けて生きながら朽ちていくだけの存在になってしまうという辛い目にあった一方でハデスとであって自分の仕事を褒めてもらって、認めてくれて嬉しいと思えたり、もっと頑張ろうと思える気持ちが芽生えて、仕事をする理由もできてなにより自分を必要だと言ってくれるハデスと出会ったことがカロンにとって、呪いを受けて不幸を上回る幸せを得たのだろうなと感じ取れる話でした。
ハデスは周囲の人達をきちんと見ていて、気遣える優しい王様なのが伝わってきました。
今回からの話からは予想できませんが、次回はどんな話になるのかが楽しみです。