東京タラレバ娘、3巻 感想
※ネタバレ注意です※
「主に泣いてます」「海月姫」など映像化もされた人気漫画作を持つ東村アキコ先生の「タラレバ娘」最新刊。
「タラレバばかり言ってたらこんな歳になってしまった」
未婚アラサー女子阿鼻叫喚、もはやホラー!と度々噂になっている本作品。
3巻にもなったらちょっとは落ち着くかな・・・と思いきや、決してそんなことはありませんでした。
私が甘かった・・・!
相変わらずダメ男を引きずったままのタラレバメンバー達。
香は元彼のセフレと化してしまい、彼女が家に帰ってくるからと途端に家を追い出されても私は弁えてるから、と開き直り。
小雪は不倫男の丸井が食中毒で入院したと聞き、手料理を持って見舞いへ駆けつけたもののその後フェイスブックで妻が2人目の出産の為里帰り中だったことを知ります。
一方、仕事がうまくいっていなかった倫子のもとに、以前仕事を取られた若手の代理を依頼されるのです。
チャンスが舞い込みプロの意地もあるし絶対に面白い脚本にすると意気込む倫子だったが 「あんたらの歳だとチャンスはピンチなんだよ」 とkeyに言われてしまいました・・・。
私はここで一気に目がさめました。
key君の台詞がとても突き刺さります。
そうです、このアラサーにもなると新人じゃないし結果は出せて当たり前、失敗をしたら戦犯にされる。 他人事ではないのです。
そして追い込まれた倫子はレンタルビデオ屋で男と出会います。
出会った男は脱サラして映画BARを営むイケメンマッチョの青年。
一緒に映画を見ているうちにこの人なら、と逃げ込んでいき・・・。
巻末には本編ではなく、番外編としてタラレBarという読者の悩みに答えていくコーナーがオープン。
この読者の方の悩みがまたリアル。
本編とはまた違う鋭さで更にダメージを受けました。
東村アキコ特有のテンションの高低さがあり、とにかくどんどん読み進めていきたくなるのですが一気に読むと色々と自問自答したくなってきます。
タラレバ娘を読むと同じくアラサー未婚女子と感想を言い合いたい衝動に駆られますが何かあるとすぐ女子会するからだめなんだよ!と一喝を思い出しそしてまた最初から読み直したくなるのです。
そのループ。
じゃあどうしたらいいの?!と迷いに迷っている私はとにかく新刊の発売を心待ちにしていつか答えを知りたいと思っています。