※ネタバレ注意です※
話の冒頭で、陸上のライバル校である西校の本田が転校してきます。
そしてヒロイン・牧野姫子は、友達・心愛に騙され、最近一方的に好意を寄せられている真山春樹と二人で少女漫画雑誌「なかよぴ」のイベントに行くことになり、
最初は嫌がっていた姫子も真山のペースに乗せられ、二人の距離がより縮まるといった内容のお話でした。
今回のお話は真山のかっこよさ、優しさが前面に押し出されたお話だと感じました。
「なかよぴ」ファンの姫子と「なかよぴ」に全く興味も知識もないはずの真山、この二人の心がイベントを通して徐々に近づいていくドキドキ感に読んでいる私もきゅんとしてしまいました。
「なかよぴ」を全く知らないはずの真山ですが、テンションの上がる姫子のペースに合わせるうえ、姫子の固く閉ざした心を開く様はまさに「王子さま」といった感じで、これまで以上にかっこいい回になっています。
また、話の本筋とは少しずれるのですが、今回のお話でぜひ見ていただきたいポイントががひとつあります。
それは「初恋はじめました」の作者である山田デイジーさんの前作、「恋するふたごとメガネのブルー」にでてくるヒーローの弟「空くん」がこの漫画のこの回にも真山の友達としてでていること。
まさか違う漫画の登場人物が出てくるとは思ってもいなかったのでとても驚きました。
恋するふたごとメガネのブルーが連載されているころからのなかよしファンには、嬉しい回となっています。
今回のお話も、これまで以上に真山くんが王子さまらしく描かれていて、対するヒロインの姫子との違いに魅力を感じられます。
ここまで「初恋はじめました」を読んできている人も、まだ一回も読んだことがない人にもオススメの回です。