※ネタバレ注意です※
千早に振られた太一。
今は千早と一緒にかるたが出来なくなるまで先が見えなくなっていました。
太一はかるた部を退部し、”やれねーよかるた。今は百枚の札が真っ黒にしか見えない”
そう言葉を残して千早のもとを去ります。
太一のかるたを奪ったこと。
これまで太一が千早のことでずっと苦しみ、千早が「ごめん」と言ったことでついに太一の心を砕いてしまったのです。
千早もまた、かるたが続けられなくなってしまいます。
千早は古文の先生の「今は学びなさい」今はその言葉を頼り、勉強に打ちこむことしか出来ませんでした。
これまで千早と太一が「チーム」でかるたをする喜びを描いてきたちはやふる。
かるたを失う2人の苦しさが伝わってきて、苦しさと悲しみで一杯になってしまいました。
千早と太一が築いてきた「チーム」。これまで個人戦のみに集中しチーム戦には興味がないと考えてきた新。
”いま俺は「チーム」を作らなあかん気がするんや”と新はかるた部を作ることに奔走します。
そしてついに新の「チーム」としてのかるたが始まります。
物語で気になっていた新の「チーム」に対する気持ち。
「チーム」で全国大会を目指す決心をした新に期待せずにはいられません。
からっぽになった太一にある日、周防が冷たい言葉を投げかけます。
かるたをやめたことを「これまで好きじゃなかったかるたを続けて偉かったね」
周防の言葉を自問自答し「青春全部かけてから言いなさい」という言葉に支えられてきた毎日。
「呪いのまま生きていくことなんて出来ない」
またかるたに戻ることを決心します。
再びかるたと向き合っていく太一の気持ちが伝わってきました。
ちはやふるの大好きなシーンになりそうです。
指導のために訪れていた富士崎高の先生に千早と太一がかるたをやめたことを聞きます。
動揺する新。
千早に確認せずにはいられない新が千早に出来ることは何なのだろう。
「また3人で一緒に同じ景色を見たい」
そう考えた新が千早に伝えたのは1つの言葉とを始めた新の「チーム」の写真でした。
「近江神宮で会おう」
新が「チーム」を作って全国大会に出てくれる。
その姿に千早は、昔太一が言った「強くなって新を待とう」という言葉を思い出し、太一を待つ決心をしたのでした。
ここまでが27巻のお話です。
ちはやふるが描いてきた「チーム」の部分を千早と太一が取り戻すためのお話で、物語全体の一つのターニングポイントになるのではと感じました。
3人が「チーム」として戦う日が来るのか、今後の展開にドキドキして次の巻を待とうと思います。