Melody(メロディ) 10 月号 大奥、53話 感想
※ネタバレ注意です※
前回にひき続き、瀧山のところに伊勢守が訪れたところから始まります!
瀧山が、伊勢守が本当に阿部伊勢守正弘本人だと思っていないところがかわいいですね。
18歳も過ぎて背も伸びてしまった瀧山に対して、伊勢守が真面目に話しているのも微笑ましいです。
結局夜を一緒に過ごすこともなく伊勢守が帰ってしまって、がっかりする瀧山に、お店自体に心付けをしっかり置いて行ってくれるところも、伊勢守はカッコイイです。女性だけど。
本人にあげるよりも、お店に置いていく方が今後を考えると良いですからね。
瀧山のお客が夜泊まらないで帰ったなんて、何にもなかったら悪く言われるだろうし、なんて考えると、伊勢守のスマートさがよく分かる気がしました。
というか、廓の遊び方をよく分かってらっしゃる!女性だけど!
さて、この伊勢守が本当にすごく仕事ができる人で、寺社奉行を任されているですが、その仕事ぶりでとんとん拍子に出世が決まってしまいます。
今回の話の中だけでも、17年争っていた事件を上様の御前で解決したり、大奥の女中たちが僧と通じて金品を横流ししていた感応寺事件をスピード解決したりと、仕事が完全に良く出来すぎて、江戸市中で評判を呼びます。
ちなみに、今回はこの事件解決の話の間くらいに、遠山左衛門尉が出てきます。
これがいわゆる遠山の金さんなのですが、桜の入れ墨がチラッと見えて、思わずニンマリしてしまいました。
この流れで、伊勢守が廓通いに夢中なんだという話をしますが、瀧山のもとを訪れた伊勢守は、彼と割と真面目な話をして時間を過ごします。
そこに彼がちゃんとついてこれるところと、まっすぐ返事をしてくれるところを楽しんでいるみたいです。
さていくつもの難事件をスピード解決し、そして彼女の判断や対応が、関わっている人にしっかり配慮されていることから、みなさんご満足となり、結局将軍からご褒美、という流れになりまして、伊勢守は若干23歳、女性にして老中に出世が決まってしまいます。
そんな中、忙しくてお店に顔を出せなかった伊勢守ですが、久しぶりに瀧山に会って、彼の話を聞いて、嬉しそうな、納得した顔をします。
そして、彼には何も言わずに、なんと身請けしてしまったということを話します。
そしてそして、彼はそこで、彼女が本当に、阿部伊勢守正弘ご本人だと知るわけです。
びっくりしている間にいろいろ話が進んでしまっていますが、これがこの後の大奥総取締役の瀧山になっていくんだな、と思うととても楽しみです!
次回を早く読みたいですね!