きらきら小世界 感想
※ネタバレ注意です※
主人公は 高校一年の栗田志穂ちゃんという女の子。 地味だけど楽しい高校生活に満足しています。
そんな少し大人しめの志穂のクラスには、キラキラ輝く 別世界にいるような藤吉くんがいるのです。
今まで接点のなかった藤吉くんに、ある日 助けてもらった志穂。そのお礼を伝えると思いの外 礼儀正しく、いい人な印象を受けました。
それは藤吉くんも同じだったようで、二人は 少しずつ距離を縮めていきます。
そんな二人の気持ちは すぐに恋へと変わっていました。
もっと距離を縮めたい と藤吉くんは、志穂に おそるおそる、でも確実に攻めていくのですが、志穂は周りの目を気にしたり 自分と藤吉くんの世界が違う事を考えて、藤吉くんからの想いを 素直に受け止める事が出来ません。
受け入れられなかった藤吉くんは 志穂から距離をとるようになりました。
藤吉くんといた 楽しい思い出が忘れられない志穂、やっぱり藤吉くんが好きだと 涙を流します。
もう周りの目なんて どうでもいい、まだ いっしょにいたい。
そんな気持ちが溢れ、志穂は 藤吉くんを呼び止めるのです――――
ほのぼのとした作画にマッチした、ほのぼのとしたキャラクター達に 好感が持てました。
主人公とクラスの人気者である藤吉くんが ささいな出来事で会話するようになり、それが恋に変わる様子が とても自然に描かれています。
特に ものすごく展開が変わるわけではなく、本当に何気ない高校生活の中で 二人が少しずつ近づいていくので、読んでいて とても穏やかな気持になれました。
作品中には ちょっと意地悪な女の子も出ていますが、割りと さらっと受け流す事が出来るのでイライラする展開にはならなかったです。
志穂の友達も、あまり登場はしないけれど ものすごく気持ちのいい子で、作品の ほのぼの感を増してくれています。
ほのぼのとしつつ、藤吉くんの 照れながらのグイグイ感があるので、恋愛のドキドキも十分に楽しめました!