Cocohana(ココハナ) 12 月号 Papa told me ~ Silver Bell ~ :Cocohana ver. 63話 感想
※ネタバレ注意です※
今回の主役は 片倉史穂さん、比較的 地味なお姉さんでしたね。
彼女が書いた小説が、信吉の編集者である 北原さんの目に留まる、という流れで、遠まわしに 信吉たちに関係があるのかな?と思いましたが 読み終わってみると、きっと その物語が始まる前夜、って感じだったように思います。
クリスマス直前という季節で、知世も お父さんとクリスマスの予定を考えていましたが、史穂さんは あまり楽しくなさそうで、最初 心配になってしまいました。
お父さんが入院している病院では、古い知り合いに いろいろと言われたり、久しぶりに会った妹にも いろいろと勝手に言われたり・・・と、彼女にはストレスなのではないか、と思いました。
結婚して 家を出ている妹が、子供を連れて里帰りしたりして、もちろん お母さんは嬉しいでしょうし、その流れで 姉(史穂さん)のことを話題にしてしまうんでしょうけど、史穂さんは それを嬉しくは思いませんよね。
史穂さんが部屋を出ていく時に、「私が無口なのは話したいことが無いんじゃなくて、話さない方がいいって判断することが多いからだよ」と、お母さんと妹に言っていたのが ちょっとスッキリしましたが、しかし これが二人に伝わっているか というと、そうでもないとも思います・・・。
また、史穂さんが「みんな私の人生に口を出す権利があると思ってるみたい」と考えているところが、とても印象的でした。
他人から いろいろと言われたら、自分の人生が つまらないものなのだろうか、と疑問に思ってしまいそうです。
良かれと思って いろいろと言ってくれるんだとは思いますが、勝手にアドバイスをくれても、それが彼女の求めているものと 同じだとは限らないんですよね。
だから彼女が、自分の居場所は 自分で作った文字の世界だけだ、と思ってしまうのも 仕方がないかもしれない・・・と思いましたが、しかし これで自分の世界にだけ潜ってしまっては、さらに良くない方向に向かってしまう!と心配になりました。
そこに 北原さんからの電話がかかってくるのですね!
これで史穂さんは、世界が広がっていくのではないでしょうか。
驚いた彼女が、北原さんに「深呼吸させてください」と言っているのが、彼女が自分の世界を作り出していく 最初の呼吸なのかもしれない、と思うと、この先が上手くいきますように!と祈ってしまいました。
いつか端役ででも、また登場してほしいです!
次回は どんなストーリーになるのでしょうか?とても楽しみです!!!