Cheese!(チーズ) 12月号 私は天才を飼っている。、20話 感想
※ネタバレ注意です※
浬に「朝まで そばにいて」と言われて 瑚花は、受け入れたというか 浬が可哀想に思えて拒めなかったんでしょうね。
泣いている子供みたいに見えたから 浬と離れることができなかったとなると、覚悟を決めて浬の家に来た、とは言えないですから。
それでも、「私、逃げたりしないわ」と あれほど真っすぐ浬と目を合わせて言った瑚花の、「浬になら何をされても、・・・いいよ」という言葉は、無理はしていても 嘘ではないはず。
“どこまで許されるか”を試す浬に対して、言葉で拒否することは 絶対にしなかった瑚花が とても健気で、瑚花の優しさに 思わずウルッとしてしまいました ^_^。
「浬、私は拒絶なんてしないわ、私を求めてくれて嬉しい、・・・嬉しくて、幸せな気持ちになるのよ」
「だけど浬は、どうしてそんなに苦しそうなの?」
苦しそうで、でも 苦しいとは言えない浬のことを 誰かが気づいて支えてあげなきゃいけなくて、それは やっぱり瑚花じゃなきゃ無理なんだと思います。
そして それは、瑚花たちが子供の時から決まっていたことなんだろうなぁ・・・なんて気がしました。
(あの時は幼くて漠然とした思いだったけど 今なら少し わかるの、浬は 見せたくないんじゃなくて 見せられないんだ、きっと 自分に優しくすることが できない人なんだ、それなら私は、私だけは)
(いつだって小さな彼を見つけ出して、抱きしめてあげたい、そうするために、私は浬の そばにいたいの)
瑚花と浬の関係は、単純な“好き”という感情だけで成り立っているものではなくて、だからこそ 眠る瑚花に浬が残した言葉は、「ありがとう」と「ごめんね」だったのかもしれない・・・と感じます。
浬を抱きしめながら眠った瑚花は、目覚めた時 昨日のことを思い出して恥ずかしがりながらも、初めて本当の浬に触れられた気がして とても幸せそうな顔をしていたのに、そんな瑚花を残し 浬はいなくなってしまった・・・ってことなんでしょうか?T_T。
幸せを感じた直後に そんなことになったら、いなくなったんだということに気づいたら、瑚花は ものすごくショックを受けてしまうのでは・・・。
浬は空港にいるみたいだけど どこに向かうつもりで、「ごめんね」は何を意味するのか、次回も とても気になります!!!