雛鳥のワルツ、9巻 ( 完結 ) 感想
※ネタバレ注意です※
「雛鳥のワルツ」最終巻、49話~最終話、番外編、雛鳥のミニワルツ(描きおろし)、読みきり作品の「失恋ゲームをしようか」収録でした。
椎名が探していた相手はアズです、アズは『ひな子が大変』と書いて椎名が来るか確かめたかった様子。
必死で来た椎名に、この日 ヒナ子は和久井と会ってることを教えてくれます。
一方、ヒナ子と和久井は静かなところで話を始めました。
和久井にクリスマスプレゼントのお返しを渡すヒナ子――――
「・・・・・・これを、友達として・・・、受け取ってください」
それは“付き合えない”という和久井への返事ですが、和久井は納得できずにヒナ子にキスしようとします・・・!
だけど、ヒナ子の気持ちを無視して押し切ることなんて、和久井は出来ないのです。
プレゼントを受け取り、「・・・・・・俺、ひな子の一番の、“男友達”にはなれたかな!」と言ってくれました。
和久井とは違う「好き」だけど、和久井が好きで憧れていたヒナ子は感謝を伝えます。
「私にとって和久井くんは、ヒーローだから!」
嬉しそうに笑った和久井は、椎名に まだ気持ちを伝えていないヒナ子の背中を押してくれたのでした。
椎名はアズに背中を押されて、ヒナ子を探し始めます。
ヒナ子と椎名は お互い、会いたくて走り回り、ついに会えた2人。
そして椎名からヒナ子に告白をしてくれたのです!
「今更、・・・・・・勝手で ごめん、・・・・・・俺、百瀬が好きだ」
ついに両想いになったヒナ子と椎名、抱き合って、キスをしました!!!
付き合うことになって、冬休みのうちに2人でお出かけです!デートです!
前に来たカフェへ、また一緒に来ることが出来ました。
今度は嘘をつかずにカップル限定ケーキを頼んでくれていた椎名・・・!
歩いている時は手を繋いでくれたり、椎名が積極的です!!!
ナンパされているヒナ子(勘違い・・・)を心配して、守ろうと「ひな」って呼んでくれたりも。
だけど恥ずかしくなって しゃがみ込んでしまう椎名のことを、愛しく感じずにはいられないヒナ子は、椎名の頬に不意打ちでキスをするのでした――――
ヒナ子と椎名が 無事に両想いになって、そして初々しいデートをして、とにかく可愛らしい結末です!最終話はキュンキュンしまくりです!
和久井が振られてしまうシーンは切なかったけれど、和久井らしい格好良さが ものすごく溢れていてステキでした。
ついにヒナ子が見つけた答えは椎名、だけどヒナ子にとって和久井はヒーローだということが、ただ切ないだけの三角関係の終わり方じゃなくて感動します。
ラストはヒナ子・椎名・和久井の笑顔だったことも、すごくステキでした!
あと読みきりの作品も すごく面白かったです!!!
「雛鳥のワルツ」は王道の作風だと思いますが、「失恋ゲームをしようか」は全く違った雰囲気の話でした。
本編の完結、番外編や読みきりも含めて、おすすめです!