Cheese!(チーズ) 4月号 水神の生贄、25話 感想
※ネタバレ注意です※
アサヒが異世界へと戻る!?!となっていくかと思っていたので、「どこ行くんだよ」「どこ・・・って・・・・・・、庭。」という姉弟の会話に力が抜けました(笑)
異世界へと再び行くことになるのは間違いないと思いますが、それはアサヒと家族の心が繋がってからじゃないと、ただ悲しさが増すだけだったという結果の“家族の再会”になってしまうのですね・・・。
弟のハルキが初めて、自分には姉がいると知ったときの戸惑いと複雑な思いを癒やすには、突然帰ってきた姉と家族になるには、本当は長い時間をかけていくものでしょう。
だけどハルキは立派で優しい男の子だから、自分の気持ちよりも お母さんの悲しみの方が耐えられないんだなぁ・・・と思いました。
だからアサヒが「私がまたいなくなったら・・・悲しいよね」なんて言ったことが許せなかったのだと思います。
もちろんアサヒだって「会いたい・・・人たちがいるの、お別れも言えなかった」と伝えるのは、苦しくて仕方なかったはず・・・。
しかし、ハルキの優しさや アサヒの苦しさよりも大きなものが、母の愛でしたね ^_^。
「いなかった間・・・有紗陽はちゃんと・・・幸せだったんだね、会いたいと思える人と一緒にいたのね」
あまりにも突然に娘と離ればなれになってしまったお母さんですが、時間が経つにつれて 会いたいという気持ち以上に、どうか幸せでいてほしい という気持ちの方が強くなっていたのかな・・・と思いました。
ハルキを抱きしめて アサヒを抱きしめたお母さん、2人の愛しい子供の成長を感じていたのだろうかと考えると、離れていても いなくても、母親の子供への愛情は変わらないんですよね ^_^。
水神に呼ばれてることを確信できなかったアサヒだけど、夢の中で会う度に「私を呼んで」という思いが募っていったのだと思いました。
そんなアサヒの募った思いが水嵩として表現されているのか、それとも水神のアサヒに会いたいという募る思いが表現されているのか?
「お願い、呼んで、私も、みんなに・・・、あなたに 会いたい」
アサヒの心は もう揺るがないのでしょうね。
月彦の母親を知っている人を探して写真を手に入れた時から、もう戻るための準備を始めていた ということなのだと思いますが、迷いなく一番に思う気持ちは「あなたに 会いたい」なのだと感じます。
水神に呼んで欲しいと願う、現代に帰ってきているアサヒ――――続きが どうなるのか気になります!!!