Kiss(キス) 3 月号 はじめまして さようなら、12話 感想
※ネタバレ注意です※
今回は岸川君の幼馴染の、僧侶の光明君が ほぼ主役とも言えるストーリーでしたね。
彼はいつも あんなにチャラいのに、しかし人に好かれている理由が分かった気がしますし、何より今回のような葬儀は喪主の気持ちに寄り添ってくれていて、光明君の笑顔が本当に救いになると思いました。
今回の葬儀の喪主は真中えりかさんという女性で、お母様が亡くなったことがショックすぎて、自分を責めたり自暴自棄になってしまっていて・・・。
確かに、母ひとり子ひとりで暮らしてきて、ケンカして出て行った後に倒れて そのまま亡くなってしまったら、残された娘の方は悔やんでも悔やみきれないですよね・・・。
珠子が葬儀の準備をしながら、人が亡くなって葬儀までは長くても4.5日くらいしかなく、大切な人との別れの時間としては とても短いということを考えていたことが、すごく印象深かったです。
確かに、自分の気持ちを整理する時間が欲しい状況の人には、この短時間で気持ちに折り合いをつけることと一緒に葬儀の準備をすることは、ものすごい負担になるだろうな、と思いました。
そう考えると、光明君が予算だけ決めてくれれば準備はこちらで進めておくから、当日出席だけしてくれればいいから、と言ってくれたのは、これだけでも きっと助かっただろうなと思います。
葬儀の準備をするのは岸川葬儀社のほうでしたけれども(笑)
さて そして、当日の葬儀の前に光明君が話してくれたお話が とても優しくて、えりかさんのことを想ってくれていて、読んでいて涙があふれました。
えりかさんに、「今は辛くても いつか笑える」「君にも そんな日がくる」「前を向こうね」と言ってくれた優しさが、彼がいつも笑顔でいることに繋がっているんだな、と思わせてくれます。
葬儀が終わった後の えりかさんの、泣いたせいで腫れぼったくなっている まぶたと、それでも笑っている表情が とても素敵でした。
きっと えりかさんは前を向いて歩いていけるだろうと思いました!
今回は 身近に感じられそうなお話の中に、感動ポイントが沢山 入っているような内容で、読んでいて涙があふれて止まりませんでした・・・!
最後のページの光明君の笑顔が、本当に神々しい!
次回はどんなストーリーでしょうか?とても楽しみです!!!