Cheese!(チーズ) 3月号 水神の生贄、24話 感想
※ネタバレ注意です※
本当の本当に、アサヒは元の世界に帰ってきましたね・・・!
もう何年も前に行き別れたアサヒとお母さんですが、やっぱり会えばすぐに分かるんだなぁと、そう思うとすごく嬉しくなります。
今までどこにいたのか、どうしていたのか、覚えてないと答えたのは、どうせ信じてはもらえないからだとは思いますが、両親に会えたことはアサヒにとっても すごく嬉しかったはず。
だけど、アサヒはずっと浮かない顔をしているようにしか見えません。
久しぶりの元の世界に戸惑っている、とは全く違う感情ですよね。
初対面の弟に歓迎されてないことで胸が痛むこともあったかもしれませんけど、でもそれは「いい子だね」と笑うアサヒの顔を見れば、大きな問題ではないことが分かりました。
弟は戸惑っていただけなのでしょうね、いきなり現れた姉に どう接すればいいのか迷っていただけなのだと思います。
アサヒのことを好きじゃない、というのも、まだ会ったばかりだからというだけで、このままアサヒと過ごすことになったとしたら、すごく仲のいい姉弟へとなっていたでしょうね・・・。
現代の世界に戻ってきたことで、逆に もう水神とスバルがいる世界がアサヒの生きる世界になってしまったのだろうなぁと思うようになりました。
アサヒにとって電気は馴染みがないものなんですね。
図書館に行くと、経済、歴史、向こうでも出来そうな医学、薬草の本・・・どれも“あっち”で役立ちそうな知識ばかりを頭に入れている気がします。
水神伝説という本を見つけて読んでいる間、東京にもあった水神の祠を見ている間、アサヒは水神に会いたいと、そればかりを考えていたのかもしれませんね。
そしてスバルに横顔と後姿が似ている人を見かけた時、人違いだと分かった時、スバルは ここにはいないと実感して、すごく悲しかったのだと思います。
水神の心を置き去りにしてきてしまったことに、自分の心を向こうに置き去りにして帰ってきてしまったことに、アサヒは後悔しているのですよね・・・。
「寂しいよ」と呟いた言葉が、アサヒの本心からの気持ちなのだろうなぁと思いました。
やっぱりアサヒが生きる場所は、長い時間を過ごした向こうの世界なんだと思います。
涙を流せば雨が降ってくることで、まだ繋がっていることを確信したアサヒが(置き去りにした心を取り戻したい)と思った その意味は、向こうの世界に戻る決意をしたってことですよね。
水神がアサヒを呼ぶ声だって気のせいなんかじゃないでしょうし、再び向こうの世界に行くことは間違いないのでしょうけど、そのときは二度と戻ってこれないことを覚悟してくのだろうなぁ・・・。
池に向かうアサヒを止める弟は、何となくアサヒが もう帰ってこないことを察している気がしました。
家族との決別をアサヒがどう感じるのか・・・、切ない展開になるでしょうね・・・。
だけど、無気力な水神の姿や、誰のために戦えばいいのか分からなくなっているスバルの姿を思うと、やはりアサヒには2人がいる世界に戻ってほしいと思ってしまいます。
ついにアサヒが元の世界に帰ってきて、運命の分かれ道を見ているかのような大きな展開に読んでいてドキドキしました・・・!
次回でアサヒは向こうの世界に戻ることになるのでしょうか。
今いる本来の世界への未練より、水神やスバルたちに会うことを望むようになりましたが、可能ならば水神の力で行ったり来たりできれば最高かも?(笑)
続きが どうなるのか気になります!!!