思い、思われ、ふり、ふられ、3巻 感想
※ネタバレ注意です※
ついに朱里が和臣への恋心を自覚。
それを知った由奈と理央はそれぞれ複雑な思いを抱える。
そして、物語は更に複雑な方向へと進んでいく――。
和臣への気持ちを、気のせいだと思い込む朱里。
しかし、ある日の合コンの最中、和臣への恋心を実感しました。
それまで好きになったことがないタイプであることに大困惑しつつも、片思いを楽しみます。
その様子を見た由奈は、朱里の新しい一面を垣間見ることができ、微笑ましく思いました。
朱里は帰宅後、和臣が自宅に来ていることを知り、理央の部屋へ。
恋心を自覚した直後でありドギマギするものの、寝ている和臣の手に触れます。
その後、帰宅した理央と遭遇。
いつもと様子が違う朱里を目の当たりにした理央は朱里が和臣に恋していることを確信します。
翌日、理央は由奈に、朱里から何か聞いていないかを尋ねました。
しかし、由奈の立場を考え、自分の気持ちを抑えます。
その直後、食堂へ戻った2人は和臣が朱里の手の匂いを嗅いでいるところを目撃してしまいます。
葛藤を必死に抑えている理央を見た由奈は、理央への恋心を再自覚しました。
一方、モヤモヤとした気持ちを抱えた理央は和臣へ八つ当たりをしてしまいます・・・。
そんなある日、クラスの女子たちが和臣の噂話をしているところを聞いた朱里は、由奈に和臣の好きなタイプを聞きました。
そして、和臣のタイプに少しでも近づくため努力することを決意します。
理央の気持ちを知っている由奈は、朱里と理央、そして自分の思いを抱え、1人悩みながら夜を過ごしました。
朱里は帰宅後、理央に、理央と和臣の好きなタイプを聞きます。
イラ立った理央は乱雑に答えながら自室へ。
その日は理央が大嫌いな雨の日であったため、余計にイライラを募らせます。
マラソン大会当日。
具合が悪く欠席しようとしていた朱里でしたが、由奈の言葉により全力でマラソンに臨みました。
男女の分岐点で間違えそうになりますが、和臣に「がんばれー!」と声を掛けられ、より一層励みます。
しかしゴールした直後、由奈の良かれと思って言った嘘に気づき、そのまま気絶しそうになったところを和臣にお姫様抱っこされ、救護エリアへ。
その頃、理央はショートカットをしようとしていましたが、先生に見つかり最初から走り直す羽目に。
途中で由奈に追いつき、会話をしながら走ります。
そこで由奈は、朱里が本当に体調不良だったことを知り、理央に朱里を追いかけるように頼むのです。
そのまま走っていく背中を見て寂しさを感じますが、へたり込んだ直後、由奈を助けたのは理央でした。
理央の気持ちを知っているため申し訳なさを抱いたものの、戻って来てくれたことを嬉しく思う由奈。
対する理央も、弟である自分が必要以上に心配することは周りからおかしく見られると思っていることを告げます。
その思いを知った由奈は、恋心を告げないことを心に決めました・・・。
一方、朱里は横になりながら和臣と話していました。
その際聞いた言葉に、由奈がついた嘘が嘘じゃなくなった!と喜びます。
直後、スポーツドリンクを手にしようとした和臣と至近距離で見つめ合う形に。
初めて見る和臣の照れた顔に胸が高鳴りました。
数日後、由奈と登校した朱里は和臣と偶然遭遇し、体調を気遣ってくれたことを嬉しく思います。
その様子を茶化された直後、朱里と和臣の間に流れる空気が変わったことに由奈は気づきました。
その頃、理央は友人からお姫様抱っこの噂を聞きます。
嫌な予感がした理央は和臣の様子を見に行くことに。
意外とさっぱりしているかと思いきや、朱里とすれ違った直後、空気感が変わったことに気づいてしまいます。
夜、理央は自宅でモヤモヤとしていましたが、大雨の中朱里を迎えに行くことに。
帰りながら、話題は和臣の話へ。
少しずつ我慢がきかなくなっていた理央は、朱里に和臣への恋心について質問責めをしてしまいます。
それに戸惑った朱里の一言をきっかけに、暴走を始める理央。
朱里に車の注意を促した直後、キスをしてしまうのでした――。
今回もキュンとシュン(切なさ)の落差が激しかったため、思わずタイトルに「シュンキュン」とつけてしまいます(笑)
恋をしている朱里がとても可愛く、朱里ルートは終始ニヤニヤしながら読んでいました!
和臣との間に流れる空気も変わったため、今後どう進んでいくのか非常に楽しみです。
和臣の気持ちが分かりそうで分からないので、そこのところの描写も楽しみにしています。
一方、由奈と理央は胸キュンシーンあり、切ないシーンありと、今回も落差が激しかったですね。
このようなストーリーはとても好きなのですが、メンタルにきます(笑)
特に、私は和臣よりも理央派なので、余計つらかったです。
最後に仕掛けていった時は驚きを隠せませんでしたが・・・!
そして由奈は、恋に関しては切ないことばかりですね。
大切な人たちを気遣うからこそ、どうにも動けなくなってしまっているのが読んでいてつらかったです。