悪魔にChic×Hack、1巻 感想
※ネタバレ注意です※
種村有菜先生の最新作は、悪魔の女の子が人間の男の子に恋するストーリーでした。
6年前、泣きながら悪魔の召喚を行い、ジゼル・フェレスを呼び出した椎名一立。
命と引き換えに悪魔のジゼルと契約した一立ですが、「僕は・・・瞬大の・・・・・・」と願いを言いかけたところで、ジゼルは悪魔界に連れ戻されてしまいました。
ジゼルは伯爵令嬢だけどちょっとお転婆な女の子で、本当だったら人間と契約をするような身分ではないにも関わらず、「ちょっと面白そう」という理由で無茶なことをしちゃうみたいですね。
でも、それ以上にものすごく優しい女の子。
泣いてる一立を放っておけず、懸命に悪魔の召喚の準備をしたと思うと、子供のおふざけのような物ばかりでも微笑んでくれています。
ここの笑顔で、さっそくジゼルに魅せられました・・・!ジゼル、めちゃめちゃカワイイです!!!
代償として叶ったら心臓を渡さなければいけないのに、ジゼルが叶えようとしてくれることをとても嬉しそうに笑う一立。
なのに叶うことはなく中途半端になってしまって、一立は本当にショックだったと思います。
そう思うとその6年後、ようやくジゼルが一立に会いに行けた時、性格が真逆になっていてもやっぱり仕方ないのかな・・・。
ジゼルが悪いわけではないですが、ジゼルが「私は気にしたいのよ」という気持ちも分かります。
ずっと一立のことが好きで、一立の願いを叶えるために、全寮制の男子校に潜り込むという無茶をしたジゼルが、一立の心を再び救ってあげてほしいですね!
家出をして人間界へ行き、人間に成りすまし、男の子の格好をして闇姫流星と名乗るジゼル。
一立がジゼルに気づかないのは仕方ないのでしょう。
願いは「瞬大」に関するものだったはずなのに、その世良瞬大との仲も現在は良くはなく・・・、
両親に気づかれないように契約を実行、一立の願いを叶えて心臓をもらって、そして魂となった一立と魔界で仲良く暮らそうと思っていたジゼルの恋は前途多難。
流星は実は悪魔の女の子だと知った瞬大はジゼルに恋してしまったみたいですし、この先どうなっていくのか、とても気になりますね!
瞬大は10歳の時、事故で得意だった陸上ができなくなったという過去が明かされ、一立の願いにきっと関係してるのでしょうから、今の一立が当時の願いをどう思っているのか知りたいなぁ。
最後の、瞬大にキスをした一立は、きっと嫌がらせとかではないんでしょうね・・・。
本当はキスした相手が瞬大じゃなくて変身したジゼルだというところもまた複雑!
一立が瞬大のことを好きなのだとしたら、ますますジゼルの恋は前途多難です。
でも瞬大とジゼルの関係も変わっていく予感がしますね?
私としては一途でちょっとおバカな、まそかちのことも応援したいところ。
続きが早く読みたい!2巻が楽しみです!