ARIA 2016年9月号 架刑のアリス、Wonder.25 感想
※ネタバレ注意です※
荊姉さんの体は一体どうなっちゃってるのと思ってましたが、恐ろしいほどの治癒力が荊の能力、に加えて幼いころからのトレーニングが生んだ戦闘力・・・。
反面、本人は美しい物が好きって、荊姉さんの過去もかわいそうでしたね >_<。
ボクシング選手?が夢だったんでしょうかね、荊のお父さんは。
兄が半身不随になってしまったのも、そんなお父さんのムチャクチャなトレーニングが原因・・・なんでしょうね・・・。
あいつは死んだものとするとか、兄の代わりにした荊の意思は無視するとか、本当にヒドイお父さんです T_T。
だけど唯一の癒しだったお母さんも味方じゃなくて・・・。
お母さんもお父さんのことが怖かったのは分かりますけど、守ってくれなかった時の絶望感はどれだけあったことでしょう・・・。
魔物達から救われたと感じ、荊らしく生きることができる環境を作ってくれた織雅を、心から慕う気持ちもよく分かってきました。
お父さんのことを嫌ってるのは、本当のお父さんのせいで生まれた男性嫌いもあるのかと思いますけど、お父さんが女性を愛せないことを知って、なのに織雅と一緒にいて、織雅を裏切っていると思っていたから??
女性を愛せないって別に男性が好きって意味じゃないでしょうから、お父さんはそもそも人を愛することがないんじゃないかなぁ・・・。
織雅の「それでも私もお父様も愛し合ってるの」っていうのは普通の愛とはかなり違いますもんね。
実際お父さんは織雅を裏切ろうとしてますし??
私達の精神的結びつきは永遠の約束、というのも悪い意味にも捉えられる言葉だと思います。
最後は織雅にも見放された感じになってしまって、悲しい荊との決着でしたね・・・。
ミラは織雅に似ていたとか、織雅になれる気がしてお父さんに抱かれようとしたとか、荊姉さんがどれだけ織雅が好きだったかが分かって、切ない気持ちになります >_<。
そこにアリスの「やっぱり最後に白黒つける戦いが性に合ってる」というセリフが印象的でした。
不死身の化け物とさえアリスに思わせた荊姉さん。
武器もなくて不利だったにも関わらず、アリスは楽しんでるようで怖かったなぁ。
なのに途中で脱力のステラになりきった泣きの演技!!!
機転も利くし、アリスの強さがまたよく分かった回でした。