Kiss(キス) 12 月号 パーフェクトワールド、12話 感想
※ネタバレ注意です※
つぐみはスーパーで是枝と偶然再会します。
先日も訪れた高校へ2人で行って、思い出話に花が咲きます。
そして、あの桜の絵をコンクールに送ったのが、是枝だということを知ります。
彼がその頃からつぐみのことを見ていたことが分かります。
しかも、その頃からつぐみは鮎川を見ていたのだと是枝が分かっていることが、とても切ないですね。
つぐみが、鮎川に彼女が出来たことでヤケになって焼却炉に捨てた絵を、是枝はもったいないと思って、コンクールに出したのだそうです。
高校時代、いろいろな人の気持ちが別の方向に向いていたんですね。
そしてそれは今も変わらないワケで、是枝の思いをつぐみは分かってはいるのですが、しかしつぐみの気持ちは鮎川を向いていて、是枝が入るスキマはないように思えます。
それについても是枝は分かっているわけです。
彼の高校からの気持ちや時間を考えると、やっぱり切ないですね。
さて一方で鮎川は、つぐみに会いに松本に行くという日の前日に、発作を起こして病院に入院することになってしまいました。
脊髄損傷の合併症である、脊髄空洞症を発症してしまったようです。
つぐみには隠して、仕事の為松本には行けなくなった、と連絡を入れますが、電話の後ろの病院の呼び出しの声と、鮎川の声の様子で、彼に何かがあったのだと、つぐみは気づいてしまいます。
居てもたってもいられず、東京に帰ると言いだすつぐみは、父親の反対にあい、家を飛び出す格好になります。
お父さんの気持ちも分かる、と思っていたはずなのに、気持ちを抑えることができませんでした。
しかしもう移動手段はないので駅で始発を待とうか、と考えている途中で、是枝が今日の夜に東京に帰ると話していたのを思い出します。
電話をかけますが、一緒に乗せて行ってほしいとはさすがに言いだせません。
ただ、その声を聞いて、是枝はつぐみの家まで車で来てくれます。
みんな、自分の好きな人の声の異変にはよく気づくものですね。
是枝もつぐみも、好きな人の声の調子で、相手に何かあったことを察して、そして次のアクションを素早く起こしています。
これが両方とも、どうにもならないことが相手なので全体的に切ないばかりです。
相沢の問題は病気であってつぐみにはどうしようもないですし、つぐみは是枝の気持ちには答えられないし。
是枝の、「何かあったらすぐにどこからでも駆けつける、俺は川奈が好きだから」という言葉につぐみは少し混乱したまま、彼の車で東京に向かいます。
今回は鮎川の症状が思いっきり悪いので、心配になりつつ、是枝とつぐみが一緒の車で数時間、大丈夫なのか、と思いつつ、次回に続いてしまいました。
続きがとても気になります!