※ネタバレ注意です※
ついに高校3年生最後の文化祭の時期になった北幌高校に通う爽子たちは、仮装行列の準備をしていました。
矢野ちんは女社長、爽子は学校の先生と扮する中千鶴は仮合わせではその姿を見せませんでした。
まだ受験も何も終わっていないけれど、その格好を見るだけで実感が湧いてくる風早は爽子の学校の先生姿を見ながら少し複雑な表情を浮かべます。
そして迎えた当日クラスの出し物は「お化け屋敷」
名物は爽子によるどこまでも追いかけてくる貞子・・・
何事にも全力な爽子は毎回全力疾走をしていき追いつきそうで追いつかないようにすることに難しさを感じながら奮闘をしています。
そんな一生懸命さが爽子の良いところですが、無理をするのではないかと風早は爽子を連れだします。
2人でのんびりと過ごしながら1年前はこんなことになるとは思わなかったと嬉しそうに話す爽子が、本当に諦めないでいれば自分にも得られるものがあるのではないかと感じさせるほどです。
しかしそんな中風早の様子がおかしくなり、その場で倒れてしまいます。
保健の先生によると「睡眠不足」という診断、爽子は自分と朝待ち合わせをしていることで負担になっているのではないかと考え始めます。
そしてしばらくして復活した風早を含め、文化祭はクライマックスへ・・・
皆の前で衣装合わせを、頑なにしなかった千鶴は仮装行列で「ラーメン屋でバイトしてる姿」を披露しました。
それを見た龍は嬉しそうな顔を隠すことが出来ません。
風早と爽子も純粋な恋愛をしていますが、この2人も通じ合った何かを感じさせ純粋な気持ちを思い出させてくれます。
そして文化祭も終わり、日常へと少しずつ戻っていきますが、そこで爽子はある決意をします。
これ以上風早の負担にならないように「朝会うのをやめよう」と決め提案をします。
しかしそこで返ってきたのは「教育大に行くことを決めた」ということでした。
爽子はそんなつもりではなかったため驚きを隠せませんでしたが、自分の気持ちが分からなくなってしまいます。
これから爽子はどういった進路をとるのか、ずっと一緒にいた風早と離れる決意をするのかそれはまだまだ分かりません。
高校という枠の中での悩み、本人にとっては真剣な悩みが『青春』として表現されている巻です。