※ネタバレ注意です※
杉崎桃子は、病気の子供を働く親から預かる 新人病児保育士です。
4巻は「オオカミ少女編」と「男性保育士編」が収録されています。
「オオカミ少女編」
今月だけで、7回も「お腹が痛い」と言って保育園をお休みしている杏珠ちゃん。
春の環境の変化からかと、杏珠ちゃんを心配するパパとママですが、桃子は杏珠ちゃんの様子から仮病ではないかと疑い始めます。
上司であり一児の親でもある朝比奈の言葉に気付かされ、桃子が杏珠ちゃんの言葉を信じて向き合います。
すると杏珠ちゃんは、腹痛は仮病であることを話してくれ、パパとママにも仮病を打ち明けました。
しかし翌日桃子が受けたのは、杏珠ちゃんが「お腹が痛い」と言っていると言う連絡だったのです。
仕事で忙しいパパとママに寂しさを我慢していた杏珠ちゃんがかわいかったです。
嘘をついたらかまってもらえるとわかると、ダメだとわかっていても嘘をついてしまう姿がまさにオオカミ少女でしたが、桃子が信じてくれたから正直に打ち明けることができたのだと思います。
嘘とわかっていても、子供の主張に耳を傾ける桃子はすごいです。
「男性保育士編」
ある日、桃子の後輩として現れたのは新人男性保育士・新田くん。
新田くんのチャラチャラした見掛けと態度にリトルスノーは採用を保留にしての研修が始まります。
しかし、子供の扱いも遊びも知識もある新田くんに何の問題も感じなかった桃子ですが、男性保育士ならではの問題が発生してしまいます。
それにより前の職場も辞めていた新田くんは研修が終わると、病児保育士を辞めると言い出します。
男性保育士ならではの着替えやオムツかえの問題がリアルに描かれていました。
そのような問題があることや保育園でのやりきれない対応に驚きました。
しかし、そのような問題をクリアにしたリトルスノーの制度にも驚きました。
新田くんにはこれからたくさん頑張って欲しいです。
今までの話に出てきた子供たちもたくさんでてきて、どの子も成長が見れて嬉しかったです。
やっぱり子供はかわいいです!
桃子の少女時代の番外編も同時収録されています。
本編より前の作品らしく少し性格が違います。
実親に愛されずに育った少女時代から初恋と別れまで描かれています。
昔にも桃子のことを気にかけてくれる人がいたことが嬉しく、桃子の過去に涙が出ました。